2015.05.15 Friday

長田 弘氏を悼む

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     日本の有名な詩人と言えば、谷川俊太郎氏ですが、
    亡くなった長田弘さんも結構知られた存在だったと思います。

    雑誌「住む」の巻頭の詩をずっと書いておられました。
    その雑誌の方向というか風向きというか、それを現す巻頭の1篇の詩を担当。
    長田さんをチョイスした編集長に「ありがとう」と思っていました。

    実力がありましたよね。また解りやすかった。

    難しい詩がいけないと私はぜんぜん思いませんが、
    解りやすく深みのある詩は
    多くの人の脳裏に突き刺さって行きますから
    必要なのです。

    その代表者でした。

    詩人が尊敬されない国は、2流です。
    どの国にもすぐれた詩人がいて、尊敬されています。
    かつて日本の俳人たちは、町民にも武士にも愛されたでしょ。
    今はどうなんですか。

    『経済』ばかり見ていると政治も2流以下になってしまうでしょうし、
    美しい詩をも持てない国になってしまいます。

    長田さん、亡くなるのが早すぎますよ。
    もっとたくさん詩を生んで欲しかった。

    合掌。

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    2015.03.31 Tuesday

    『工作舎物語』を読んで

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      『工作舎物語』を読んで

      「工作舎」と聞いてピンと来る人は少ないかも知れないですね。
      「松岡正剛」がいた出版社と言った方が解りやすいでしょう。

      ブックデザインが他社を寄せ付けなかったのは「杉浦康平」がいたからで、その杉浦氏と松岡氏が存分に腕を振るった雑誌が「遊」です。

      この「工作舎物語」は、その時代を振り返った本でして、副題が「眠りたくなかった時代」とついています。
      副題通りに「眠り」についての証言が多く書かれていますが、「トイレで眠る」とか「机の下で寝た」とか、なんだか「なんとかサティアン内の信者」みたいな生活のようだったようです。

      実際、宗教団体のような雰囲気もあったみたいで、多数の人間がカリスマと共にある目的に向かって行動する様は外から見ると異様なところもあったのかも知れません。

      しかし、松岡正剛氏の引力はすごいものだったと想像できます。雑誌「遊」は他の雑誌と明らかに違っていました。そのデザイン性と融通無碍な編集方針が時代の先端を行っていました。感度の高い若者はそれに驚き、反応して、その現場に引き付けられたが解ります。

      当時は、現在と違って「雑誌」は百花繚乱で特徴ある雑誌(編集者)がたくさんありましたから、その中でも光るとは どれだけ異彩を放っていたか解っていただけますか?(「銀花」「みずえ」「太陽」「IS」など質が高い雑誌がありました)

      私は「工作舎」の本が大のお気に入りで、当時池袋の西武百貨店にあった「リブロ」の本のジャングルを探検し刺激を受けた一人です。その後、名古屋に戻り本屋で働くことになったときも「工作舎」を薦めようと本の表紙を見えるように配置したり、平積みして少しでもお客さんに手にしてもらおうと努力していました。

      ビジュアルが優れているから表紙を見せたいのです。(背表紙も意匠が施されていたが)もちろん内容も刺激的でニューサイエンスからジェンダー・ネイチャーものなど時代の先端ものを扱っていました。

      「ガイヤの時代」ラブロック、「ターニングポイント」フリッチョ・カプラ、「生命潮流」ライアル・ワトソン、「蟻の生活」メーテルリンク(私はこのタイトルでパフォーマンス作品を作ったことがあった)「平行植物」レオ・レオニ、日本の著者なら荒俣宏、稲垣足穂、星川淳、田中泯など独特の書き手がいました。

      『工作舎物語」は杉浦氏と松岡氏にピントを合わせているので彼の元に集まったクリエーターや編集者・デザイナーのインタビューが多く寄せられている内容になっており、工作舎の一般出版物について言及していません。

      雑誌『遊』出版の裏話から杉浦氏の人間模様をあぶりだしている感じになっています。私はあまりグラフィックデザイナーの名を知らないものですから、この本に出てくる彼らの仕事を連想できません。それでも彼らがここから得たものがものすごく大きくて、その後の人生に多大な影響を与えられたことは伝わって来ました。

      若い人がカリスマと共に寝起きするコミューンみたいなところは今はないからなぁ。

      松岡氏は現在も活発に活動されていますね。「松丸本舗」や「千夜千冊」などは超人的な「編集」作業で歴史に刻まれる仕事をしています。彼が作った「工作舎」とともに記録されるべきでしょう。

      関連ブログ・http://9notes2.jugem.jp/?eid=103
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      2015.02.07 Saturday

      みすず書房

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        新聞・テレビ欄ページに「みすず書房」の広告が搭載されていました。
        これって前代未聞じゃない?

        その本とは トマス・ピケティ著 「21世紀の資本」
        売れているんだね。話題沸騰の人だから。

        「格差社会」に警笛を鳴らしています。(らしい)
        私は読んでいないのだけど、「みすず書房」が出版しているだけで信用できます。

        フランクル著「夜と霧」を出版している(アウシュビッツから生還したユダヤ人心理学者の手記です)
        人文書の老舗です。

        出版不況だから他の出版社は羨ましいだろうなぁ。

        いい本を出し続けたらきっといいことがありますよ。
        編集者はいい作者を探す嗅覚を忘れないようにしてください!



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        2015.01.22 Thursday

        図書館の新刊

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          本好きは、図書館も好きです。
          先日、図書館の新刊コーナーに「図書館にまつわる本」が置いてありました。

          図書館だから、そういう類の本を購入するのでしょうが、
          一般の利用者にとってその利用価値はいかほどか、と思ってしまいました。

          昨今、図書館の書籍購入費も抑制されていて新刊が少ないです。
          その中で、利用率が低い図書を購入していいものか?

          利用率が低くても揃えて置かないと図書館の質を維持する以上必要な本はありますよ。
          でも「図書館にまつわる本」は、その範疇に入らないと私は思います。
          身びいきの選択によるものだと感じるのです。

          という心理を利用すれば、出版社は「図書館にまつわる本」を出せばいい訳です。
          すれば、図書館の数だけ売れるのですから。

          実際、そんな作戦が当っている気がしてなりません。
          出版不況ですからね。



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          2014.08.08 Friday

          文芸誌

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            今日発売の文芸誌でチェックしたい記事があったので図書館で立ち読みした。(座り読みでした)

            『新潮』 「原発事故のあと、哲学は可能か 対談 中沢新一×東浩紀」
            『文学界』 「文学の未来とフクシマ 対談 東浩紀×安部和重」

            どちらにも東浩紀がいるのに驚きましたが、どちらもタイトル倒れかなぁ。
            私に読み解く力がないだけなんでしょうが、「原発事故のあと」とか「フクシマ」をタイトルに持って来るのは、ちょっとズルイですね。

            「核」の問題に「文系人間」が無力とされることに危機感を持つのはよく解るのですが、もっと解りやすい言葉を使わないと、ますます「技術系・理系人間」に対抗できないです。

            「複雑系」を単純化することは難しく、また本質を却って捻じ曲げてしまうのも事実ですので「言葉」を扱う人間の悩みは一層深くなります。しかし、そこをなんとか解りやすく説明して欲しくて記事を読む人も多いことでしょう。

            頑張ってください。東浩紀氏!

            中沢氏は、いたってマイペースでした。面白かった記述は、
            皇居の森は、資本主義が立ち入らないスペースとして意図的に設計された原始林だということ。

            たしかに、日本中津々浦々、鎮守の森だけは大木が残っていますね。
            現代においても資本主義の原理が進入できない場所が神社の空間であることはよく理解できます。

            「贈与論」ももっとわかり易く説明してね。新一君。


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            2014.03.17 Monday

            tl;dr

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               tl;dr


              こんなんは初めてしったよ。tl;drは「too long; didn't read. 」の略だという。
              「長すぎて読まなかった」の意。


              このブログ「よごれた顔でこんにちは」にはあまり多くの方が訪れません。HPのTOPページに連載始めた「9notes新着情報・つぶやき」にも抜かれてしまいました。不定期というのもあるでしょうが、小難しいの長めの文章が嫌われているのかも知れません。


              まぁ、このHPのメインはブログ「古いギターはいい音がするのさ」内の「リペア・ファイル」ですので問題ないのですが、「長すぎて読まなかった」というスラング「tl;dr」(なんと発音するのだろう?)あること自体ショックですねぇ。


              ネット上では、長い文章は嫌われもんなんですね。


              前からブログネタで有効なのは「猫ネタ」と「ラーメンネタ」だと教わっていましたが、その後「ゴシップもの」「下ネタ」が抜群だと聞いて意気消沈。


              無理して、そんなネタを書いても続かないので、アクセス数は気にせずこのブログはこんな感じで行きますよ。(ちょっぴり気になるけど・・・だって営業目的のHPだから)





              短めの文章と言えば「詩」が代表となるはずですが、最近はそうでないです。


              「ブログ」と「散文」の関係は以前このブログ内で書いたことがありますが、「つぶやき」と「ツィッター」の関係は、延長思考すれば「つぶやき」=「詩的表現」とこじつけることも可能でしょう。


              ただし「詩」はただの思いつきを文章にしたものではないので、=(イコール)と表現すると問題でありますが。


              かつて無謀にも詩人に憧れ 詩人になりたかった私ですが、その才能のなさに匙でなくペンを投げてしまいました。そうであるからこそ詩の「難しさ」と「素晴らしさ」を知っている者です。短めの文章を「詩的」に表現すれば「つぶやき」の表現域が広がる可能性もあると感じています。


              「つぶやき」には「推敲」が薄いのでハズレの内容が多いとしても、「推敲していない手紙」のようにパッションは届けることができるではずです。


              そのパッション(情念)は時に人の心を打つものです。外れれば人を傷つける可能性が高いので注意が必要ですが、老獪な詩人の表現にはない「若さ」を表すことは可能でしょう。(アルチュール・ランボーのように)


              ネットの住人がただ「文章が長い」と言うだけで、思考能力を停止するのを私にどうすることもできないので、せめて奥域のある言葉を書いてみたい。あくまで希望で実現できるかは未知数ですが。





              この程度でも長い文章なのかなぁ?
              本当は私には長い文章を書く実力がないので、いつもこの程度でお茶を濁しているのですが、長い文章が書ける能力は「努力と才能」で得るプロの領域でしょう。


              このような短い文章を書きなぐっていては、決して得られないものの類いです。


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              2013.09.15 Sunday

              第二芸術論

              0

                第二芸術論


                歳を重ねると「落し物」を拾い上げる機会に巡り合えることができますね。


                20年前に知った「第二芸術論」という言葉。何か否定的意味を含んだ言葉だと直感的に解ったのですが、その意味を知ること無しに今まで来ました。


                初めはロシアの「第三インターナショナル」からみの批評かとも思ったけど、倉橋由美子の批評集でその全ぼうを知った次第であります。


                (倉橋由美子の小説「パルタイ」は若かった頃の私には衝撃的な小説だった。カフカを知る前に倉橋を読んだのである。上の批評集は辛口の論調で上梓された時はすでに80歳、2006年に亡くなっている。翻訳の仕事にシェル・シルヴァスタインの「ぼくを探しに」がある。)


                「第二芸術論」はフランス文学者の桑原武夫の1946年の論文で敗戦後すぐの「俳句界」を批評したものでした。家元制度のような狭い世界内でなり立つ芸術を、低級だと小ばかにしたんですね。


                これには俳諧だけでなく和歌の世界の人も激しく反応したようで、私がこの言葉を知ったのも和歌を詠う郷土史家からでした。この方はこの論争から筆を折ってしまわれたようです。


                敗戦によって価値が転覆したときに、古いやり方(芸術もしかり)を否定する運動が起こるのはヨーロッパでも同様で、第一次世界大戦後にダダイズムやシュールレアリズムが出たり、神秘主義思想や社会主義思想が動き出しましたね。)


                桑原の論文に対して俳句界より明快な答えが出なかったこともこの言葉が一人歩きした感があるようですが、たしかにだれでも第二級と言いわれるといい感じはしないですね。それにあえて応じないのも大人の対応だったかも知れません。


                倉橋は、これをさらに展開して小説の世界の「文壇」も同じようなもの、また「私小説」も狭い世界で同様だ、と論じています。さらに第一芸術と第二芸術も入れ乱れての「源氏物語」から「純文学」までの日本文学をメッタ切って痛快に批評し解説してくれました。


                20年後やっと知った「第二芸術論」。しかしながらあまりスッキリとせず「文学としての価値の有る無し」と「芸術性の深みの有る無し」は別に論じた方がいいのではないのと、


                私は思ったのでした。

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                2013.09.01 Sunday

                コミック・エッセイ

                0


                  本屋に行くと「コミック・エッセイ」の棚の勢力が拡張しているのに気づく。


                  コミック・エッセイつまり漫画やイラストを取り入れたエッセイは、芸能人のエッセイと共に人気のようだ。


                  ウチにも「日本人の知らない日本語」とか「ダーリンは外国人」とか「シブすぎ技術に男泣き!」とかあって家族ともども読んで楽しんでいる。


                  昔は漫画をよく読んだものだ。「手塚治虫」や「大友克洋」とかが好きだった。


                  近頃は家族が買ってくるのを読むこともあるけど、どっちかと言えばコミック・エッセイの方が好き。


                  各テーマごとに作者の視点が、漫画とともに直接表現されていて面白い。
                  例えば「日本人の知らない日本語」では、日本人学校に来る日本びいきの外国人の習性が真面目に描かれているのだが、真面目ゆえに笑える、とそうなっている。


                  普通見落としがちな事実を「漫画」というファクターを通すと「ネタ」として使えることが解る。「コミック・エッセイ」はそんなパターンが多いから、また次が出てくるだろう。おかげで棚が拡張するのだ。


                  ただ、「漫画」ゆえ「ネタ」はいいけど「絵」の好き嫌いで手に取らないこともあるだろうな。あまり個性が強すぎる「絵」も敬遠されるだろう。「絵」と「ネタ」がぴったり合ったらヒットするジャンルであろう。


                  「サザエさん」の「長谷川町子」にも「コミック・エッセイ」風の作品があった。4駒漫画でなくて新聞の日曜欄に連載されていたシリーズにそんなのがあったのだ。まだ「コミック・エッセイ」というジャンルがある以前の作品なので、彼女がパイオニアなのかも知れぬ。


                  また「大橋 歩」もそのジャンルを拓いた方だと思う。「大橋 歩」は平凡パンチでイラストを描いたり、VANのイラスト描いたりしていたが、女性(男性だと昔は思っていた)から見た家庭の一コマを切り取ったコラムもイラスト入りで描いていた。


                  そのへたうま的(?・最近はそんな表現しないな)イラストの魅力がエッセイの魅力に繋がっている。


                  それから、漫画より字による情報が多いから漫画本より大きな作りになっているので、老眼の進む私にはありがたい。
                  コミックの字は小さすぎる。

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                  2013.08.23 Friday

                  ことばのかたち

                  0

                     

                    2013.08.23 Friday

                    「倚りかからず」茨木のり子

                    0
                       
                      「倚りかからず」茨木のり子 21:16
                      0



                         早朝、自動車を運転中、FMラジオで「茨木のり子」さんの詩集のアンソロジーが出ることを知りました。


                        茨木さんが亡くなって8年の歳月が経ったそうです。「そんなんなるんだー」と独り言を言って、帰って来てから久しぶりに茨木さんの詩集を開いてみました。


                        「倚りかからず」


                        もはや

                        できあいの思想には倚りかかりたくないりたくない

                        もはや

                        できあいの宗教には倚りかかりたくない

                        もはや

                        できあいの学問には倚りかかりたくない

                        もはや

                        いかなる権威にも倚りかかりたくない

                        ながく生きて

                        心底学んだのはそれぐらい

                        じぶんの耳目

                        じぶんの二本足のみで立っていて

                        なに不都合のことやある

                        倚りかかるとすれば

                        それは

                        椅子の背もたれだけ

                         

                        パソコンのキーボードで綴っていて「倚りかかる」と「椅子」は「寄」に「人偏」と「木偏」の違いで掛けているのが解りました。


                        それはいいとして、茨木さんは自分の姿勢を解りやすい言葉で綴った詩人でした。きりっとしていて、はっとする言葉の数々。


                        もう一遍の詩を書き留めると


                        「自分の感受性くらい」


                        ぱさぱさに乾いてゆく心を
                        ひとのせいにはするな 
                        みずから水やりを怠っておいて


                        気難しくなってきたのを
                        友人のせいにはするな
                        しなやかさを失ったのはどちらなのか


                        苛立つのを
                        近親のせいにはするな
                        なにもかも下手だったのはわたくし


                        初心消えかかるのを
                        暮らしのせいにはするな
                        そもそもが ひよわな志にすぎなかった


                        駄目なことの一切を
                        時代のせいにはするな
                        わずかに光る尊厳の放棄


                        自分の感受性くらい
                        自分で守れ
                        ばかものよ


                        「ばかものよ」と言われて嬉しくはないが、その通りとひざ打つ人は大かろう、と思います。


                        女性詩人で、同じほど存在感を示したのは「石垣りん」さんですが、最近は「金子みすず」さんがブームですね。詩そのものに男女の差はないはずですが、それでも視点の違いを感じる私です。


                        文学界では「複合汚染」の「有吉佐和子」さんも権威に対して鋭い刃を向けた方でしたが、その反対の方が「曽野綾子」さんになるかな。鋭い刃が大衆に向かっています。



                        茨木のり子さんは、死ぬまで発表しなかった詩があったそうです。先立たれた夫宛てに書いた詩の数編です。
                        死後、それが発表され、このアンソロジーにも収録されているそうな。

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