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2019.06.11 Tuesday

ピタゴラスイッチ・・・・再録

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    本編は2014年1月18日・ブログ欄「古いギターはいい音がするのさ」での文を再録しました。

     

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    『ピタゴラスイッチ』

     

    有名なピタゴラスの定理ってのがありましたね。直角三角形の3辺の長さに関する a2+b2=c2という公式がそれです。私は数学が苦手で「そうだったなぁ〜」程度の認識ですが、そのピタゴラスが音楽にも影響を与えていたとは・・・これまで知りませんでした。


    ピタゴラス音階がそれです。
    「音程は数の比で表される」


    例えば、オクターブは1:2、五度は3:2、四度は4:3になることを発見しました。その理論により12音階が作られました。弦を張って実験したモノコードという楽器はギターの原型になりますね。フレット計算の元になっています。


    このように作られた音階は純正律音階できれいな和音が発せられますが、転調するには不便なことがあって後に平均率が作られました。現在のギターのフレットは平均率で切られているとのこと。多少の不協和音は目をつぶったということです。


    私はパイプオルガン工房出身で、親方のかばん持ちとして各地の教会やホールのパイプオルガンの調律に立ち会ち合いました。その中で古楽器としてバロック音楽のみ演奏するパイプオルガンの調律を手伝った時に、びっくりしたことがあったのを思い出しました。


    パイプオルガンのパイプは鍵盤の数だけあります。その上「ストップ」と呼ばれる音色を選ぶノブの数に鍵盤数を掛けた数のパイプが一台のオルガンに存在します。それだけの数のパイプを備えたオルガンは、2階建の家くらいの大きさになり、パイプを調律するときはそこまで上って仕事することになります。


    「コンソール」と呼ばれる鍵盤があるところと音の出るパイプは離れていますので、弟子はその鍵盤のところで親方が上から指図する鍵盤を弾き調律を手助けします。


    上から「ツェー」と言われればCを、「ゲー」と言われればGの鍵盤を弾くのです。(ドイツ語で発音してます)その時、基本のピッチに合わせた音に対して和音を弾いて、その和音の波を消していくのがオルガンの調律です。


    そのときのこと、隣り合った鍵盤を同時に弾く指示が出ました。今までの経験ではこうしたら不協和音が出るはずですが、なんと波のうねりがなくなり和音として鳴ったのです。「?」


    古楽器の調律には、「ヴェルクマイスター」とか「ミーントーン」とか「キルンベルガー」とかあって、転調はできないけれど美しいハーモニーを奏でる調律があります。さきほどの例がどの調律だったか覚えていませんが、驚きと納得が同時に得られた瞬間でした。音が澄んでいるのです。


    平均率だけが音楽じゃないですね。

     

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