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2013.08.21 Wednesday

私の感じた「ルドルフ・シュタイナーの世界」その3

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    私の感じた「ルドルフ・シュタイナーの世界」その3 23:03
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     続きです。


    ミヒャエル・エンデは、ドイツの作家です。代表作は「モモ」「はてしない物語」になると思います。日本では児童文学のジャンルまたはファンタジーに分類されています。(「はてしない物語」出版当時、「ヨーンじいちゃん」のペーター・ヘルトリングともに児童文学内の社会派作家に挙げられていました。当のエンデはそれを嫌っていたと思います。エンデは自身の作品の解説はしないのを基本としていました。それでも徐々に社会に対してメッセージを残すことになるのですが・・・))


    ボイスが亡くなった時よりエンデが亡くなったときの方が、ショックが大きかったかなぁ。


    それくらいエンデには影響されていました。私はあまり文学は読まない方なので、大江健三郎がいいとか、村上春樹がうんぬんとか解りません。がエンデの世界はル=グウィン(ゲド戦記)と共に青年期の形成に大きな影響を与えてくれました。ファンタジーや冒険記が自分を投影できて好きなのです。


    さて、エンデは先の本以外に鼎談集「オリーブの森で語るあう」も岩波書店より出しています。


    ここでは政治や文化について語り合っていますが、中でもフランス革命の理想「自由・平等・友愛」の実現に関してフンボルトとルドルフ・シュタイナーの「社会有機体三分運動」を引用しながら「自由・平等・友愛」それぞれについて解説しています。


    シュタイナーの著書よりもここで語られているエンデの話の方が私には理解しやすく、現在の政治・経済の問題はシュタイナーのこの方法でしか解決しないのではないかと個人的にも感じています。


    エンデの説明は、シュタイナーも言葉より私にとって入りやすいのです。


    社会有機体をエンデは「総合的な文化構成体」と定義し、国ですらこの文化構成体の一領域に過ぎないと語っています。「社会有機体3層化運動」とは、「経済の友愛」「法の下の平等」「精神の自由」を実現する社会を目指す運動のことですが、国という組織は(あるいは政治は)「立法に関する平等」を施行し、どんな差別も存在しないようにする領域のこと、という説明は国への過度の依存や期待をしない私をつくる手助けになりました。


    またエンデが「経済」について語るには、死後出版されたNHK出版の「エンデの遺言」が詳しいです。


    人と人との「友愛」が人を助け合う「経済=お金」が理想であるのに、そうではない「経済=お金」「利子」が未来を食いつぶそうとしていると警笛をならしています。


    市場での競争原理こそ「経済」の大前提とすることに異を唱えているのです。そうだと思いますよ。原子力発電所のメルトダウン事故が起こっている日本で、また原子力を使おうとする理由は「経済」なのですから。現在の「煩悩」を満たすため、未来を担保に危険極まりないものを動かすのです。


    これを止めるには、「友愛」を元にした「お互いを生かし合う」経済活動が必要だと思います。
    (限られた電気量で電気も友愛しましょう。)


    最後にエンデの芸術感。エンデは、芸術を見えない世界とこの世を橋渡しするもの、と捉えてその大切さ重要さを説いていました。


    私もここのところが重要だと思っていた時期があり、美術活動をしていた頃の精神的支柱としていました。(あるいはボイスの社会彫刻の概念も)


    超感覚的存在:見えない世界からの使者、によってこの世にいろんな力が働いている、というのです。
    「私たち人間のすることに、ともに力をかしてくれている」


    さぁどうでしょう。精神(ガイスト)世界の説明はもはや私には不可能です。
    閉塞感のある社会を突き破る力としての「芸術」を信じていた頃は、この精神(ガイスト)的と呼ばれる世界感を自分のものにしたいと願っていたのですが、ついに力が及ばなくて諦めてしまいました。


    今は「自力100パーセントと同時に他力100パーセント」と信じているので、自力を尽くした時、他力も働くと考えていますが(自他同一・自他別々/本体はひとつの世界感から)、父親がシュールレアリズムの画家だった2代続く芸術家のエンデは、超感覚的存在を確信していたようです。


    しかしながら私には超感覚的存在は見えないのですから、結果少しずつシュタイナーの世界感から離れて行くことになります。ボイスもエンデも、もちろんシュタイナーも好きなのですが、もっと東洋的な世界に関心が自然と移っていきました。


    でもねぇ。シュタイナーのセリフ「私は個人主義的無政府主義者だ」がカッコよかったです。
    何せ私はパンクスでしたから。


    続く。
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