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2013.02.28 Thursday

第16話

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     「この存在する私という生命」について


    どう考えるか。いやいや、考えるというより認識していくか、かが重要です。


    「我思うがゆえ、我あり」と高らかに宣言した近代自我の世界。近代西洋思想の大前提のように振舞っているこのセリフですが、「我なくしても、世界ありは、解り切ったこと」と私は解釈しています。


    日本の「漢字」の世界では、「自然」とは「自・おのずから、然・しからしむ」と書きますが、「そうなっているんだから、そうなっているんだよ」の意になりますね。


    つまり「自然」は「勝手にそうなってるんだからぁ」と突き放しているのです。「我」がどうこう思おうと、この世はつまり自然は、我がどうこう思おうと、存在していることが解ります。日本人はそれを言葉ひとつ例にしても身近に感じていた人種であります。


    なにもここで「日本人」論をぶつつもりはありません。民族意識を煽ることも好きではありません。ただし「自然」という文字が「中国大陸」から「朝鮮半島」経由で「日本」にもたらされた事実は大きく、言葉の世界感を共有している東洋の思想は大きいと感じています。


    しかし、西洋と東洋の比較し、どちらが優れているかと議論するのは意味がありません。人類共通の智慧として共有することができればと願っているのです。


    「自然」という言葉が示す「価値観」「認識論」そして「真理」。そういう文化を持つ漢字文化圏に生まれた幸せを感じることがあります。


    たとえば、漢字文化の最高峰・中国の古典書に「四書五経」があるでしょう。。「四書」は『大学だいがく』『中庸ちゅうよう』『論語ろんご』『孟子もうし』。「五経」は『易経えききょう』『詩経しきょう』『書経しょきょう』『礼記らいき』『春秋しゅんじゅう』ですが、私は『易経えききょう』に関心があります。


    占いの書と言ってしまえばそれだけですが、宇宙のリズムと人間の関係を解明し、宇宙の運行によって人間に災いが起こるのであれば、それを最小限度に抑えてくれる理がここに書かれています。だから古代の国王は、占いによって国を治めたのでしょう。人民の災難を避けたいがためです。


    (「易」を「チャンスオペレーション」と呼び、現代音楽に取り得れた作曲家ジョン・ケージのことをかつてはピンときませんでしたが、最近はすごい目利きだった、と関心しています。音楽は難解すぎるけど・・・)


    「四書五経」は、儒教からアプローチした古典書ですが、他に古典医学の世界の古典『神農本草経』『傷寒・金匱雑病論』『黄帝内経・素問 霊枢』など重要な経典が中国大陸にあります。


    また古代インド発に数々の仏教経典も存在しますし、バラモン教はじめインド発の経典は「ウパニシャッド」などなど多数存在しています。


    それらは、中国大陸を経由して来たので漢文もしくはカナ文字まじりの「読み下し文」として現在でも入手可能です。それら東洋の知のレベルは西洋の知を凌駕してるとも断じることも可能ですが、先に書いたように比較は意味がなく、人類の知的文化財としてこの今何を採用するかが問われています。


    そのときに「真理」に通じているかが鍵だと思います。(この「真理」の解釈でまたまた もめることになったら修復不可能。ときに「真理a」と「真理b」がぶつかり戦争にまで発展するからです。)


    ここで採用する、この世の「真理」とは、「春になれば命が芽生え」「朝になれば東から太陽が昇る」と思ってください。それは西洋・東洋・北半球・南半球、共通の真理ですよね。


    原子力発電はじめ遺伝子操作 またはお金中心の市場経済理論など、西洋発の発見・発明が息詰まっている感があります。人間を生かすはずの理論が人間を殺しています。


    もっと人を生かす、あらゆる生き物を生かす、生命の原理に添った「真理に沿った哲学」を持ち直す必要があると思うのです。


    風呂敷が広がり過ぎたか・・・荒唐無稽かな。


    ちっちゃな人間本位の思想・主義から離れ、宇宙・自然界のリズムに添う「道」を歩む、そんな私たち人類であったら「私」という存在も全体の中で生かされ、真の幸福に辿りつけるのではないか、と思うのです。


    答えはすでに手にしている人類であると、古典は教えてくれています。

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