2018.10.13 Saturday

アートと資本主義

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    バンクシーの絵画がオークションで落札されたら、額に内臓されていたシュレッダーで

    ”うどん状”に裁断されて出てきたと、インターネット上で話題になっている。

    (パスタになっていた合成写真もあった)

     

    バンクシーは匿名作家でストリートアーティストだそうだ。

    私もネット上で何度も作品を観ていたが、社会風刺が効いている壁の落書きが

    バンクシーのもとは知らなんだ。

     

    キース・ヘリングもそうだったが、NYの地下鉄に落書きしたり、店舗のシャッターに

    落書きするアートは世界中健在で、警察に捕まらないように早書きするのが特徴だろう。

     

    バンクシーもたぶん警察が嫌いだね。

     

    これをPunk Rockに当てはめれば、反権力志向が強いアートとなる。

    そう考えれば、オークションで自分の絵画が商品となって競売に掛けられることに

    抵抗して、額にシュレッダーを内蔵した秘密が解ける。

     

    実際、アート作品に値段を付けることに抵抗した運動もあった。

    作品が残るとなれば売買の対象になってしまうので、作品が残らない

    「パフォーマンス」(身体などを使い空間と時間を作品化する)とか

    「インスタレーション」(設置型アート:会期が終われば解体して元も何もない空間になる)とかを

    アーティストが望んで表現に取り入れたこともあった。

     

    しかしながら、資本主義はしたたかだ。

     

    バンクシーを落札した人物は、はじめは落胆したが「これで美術史に残る」と歓迎模様。

    オークションした主催者は、「市場初のオークション中に作品が完成した」と喜んでいるとか。

     

    おそろしや、資本主義。

     

    だけどね、これは「現代美術と資本主義」だけの世界の話で「芸術」の本筋の話とは関係ない。

    例えば四大文明における「芸術性」とか日本の縄文における「芸術性」と同等には扱えないのは

    自明の理でしょう。

     

    「個性」なんてちっちゃいのよ。

     

    (バンクシー本人のインスタグラム投稿写真。「少女と風船」という作品がシュレッダーにかかると

     「愛はゴミ箱の中に」という作品名に変わったという)

     

     

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    2018.08.31 Friday

    逆風のコンテンポラリー

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      ”コンテンポラリーアート” ”コンテンポラリーダンス”など

      『コンテンポラリー』がつく芸術は世間の理解が得られにくい。

       

       

      今年度、文化庁が行う「次世代の文化を創造する新進芸術家育成事業」の

      委託事業から「コンテンポラリーダンス」の団体が外された。

       

      舞踏部門の”若手育成事業”に採用された団体は、バレエ、モダンダンス、舞踏

      のみとなり、これまで採用されていた「コンテンポラリーダンス」は不採用となった。

       

      なぜ?予算が削られたのが大きな原因だと思うが、今なお『コンテンポラリー』への

      理解が低いからなのだろう。

       

      『コンテンポラリー』とは何か?との問いに、昔 師事した”身体表現アーティスト”は

      「現在進行形の芸術よ」と答えてくれた。

       

      「現在進行形」なのでどんどん変化して行く。

      そのため「説明がむずかしい」し「見たこともない」となる。

      そうなれば「評価」しにくいのだろう。

      「モダンダンス」はよくても「コンテンポラリーダンス」はダメとなってしまうのだ。

       

      でも、あの伝統芸能だって元は「コンテンポラリーダンス」だったのではないだろうか?

      何かが生まれるときは、その前は存在しなかった訳で

      カオスの状態だったはずだ。

       

      それが固まって「型」が出来て、そのうちそれが「伝統」になるのだ。

       

       

      勅使河原三郎が「コンテンポラリーダンス」の初のスターとなったが、

      彼のアイデアの元となった人物を知っている。2人とも若かった。

       

      理解されなくても必死で表現を磨いている『原石』を育てるための

      基金ならば、分け隔てなく支援して欲しい。

       

      若いバカ・・・いや、天才がいるのだよ。

       

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      2018.05.19 Saturday

      茶碗

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        「母さん、お茶」という台詞、

        芝居の中での中年夫婦の会話の典型だが、実際私もよく使っている。

         

        若いときと違って食後に口の中をさっぱりしたい気分があって

        お茶も所望したくなるのだ。

        それも熱いお茶じゃないとダメ。

        さすがに「おい、このお茶ぬるいぞ」とは言えないが。

         

        最近、妻はいただきものの『タンブラー型のサーモマグ』に熱いお茶を入れて来る。

        これだと『魔法瓶』のようなものだから冷めにくくていい。

        ただ、熱すぎるお茶だと舌がやけどしてしまう。

         

        そんなとき、ご飯茶碗にサーモマグからお茶を移して冷ましていただく。

        丸い器をゆらしながら温度を調節して飲み頃にする。

         

         

        『ご飯茶碗』は『ご飯』をよそう『お茶碗』だから、元は『お茶碗』ということになる。

        お茶を飲む『碗』なのだ。

         

        焼き物・陶器が日本中に普及するまで、木製の『お碗』でご飯を食べていたのだと思う。

        ロクロ師が山で木を挽いて『碗』を作り、それで汁もご飯も食べていたのがはじめだろう。

         

        その後、碗に『漆』を塗って水分を吸収させないようにして汁を入れる『お碗』が完成したと

        考えられる。また『漆』を布で補強してさらに丈夫にする工夫も行われた。

         

        『お茶』は僧侶が中国大陸から伝えたといわれている。

        それがなぜ焼き物の『茶碗』で『お茶』を飲むようになったか解らないのだが、

        『茶碗』を熱湯で温めてから『お茶』を注げば、冷めにくく温かいまま飲める。

         

        また『夏茶碗』は開口部が広く、わざと冷めやすくするように作られている。

        夏は温度を下げた方が美味しく感じるからだ。

         

        お茶には適温があっておいしく感じる温度がある。

        茶席の亭主は、その温度を熟知して客に勧めるのであろう。

         

         

        毎日 毎食 食後の一服が茶席のようであったらいいのだが、

        それは無理というもの。

        それでもなるべく”better”を探している。

         

        さぁ、歯磨きとは違う「さっぱり」で、もう一仕事するか!

         

         

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        2018.04.28 Saturday

        民藝とIKEA

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          こんなタイトルを付けましたが、実はこのふたつは同列ではありません。

          民藝とIKEAはあまりにもかけ離れているからです。

           

          「ファインアートと商業アート」ぐらい。「手工芸と工業製品」くらい。

          「家庭料理と割烹料理」くらい。で、どちらがいいとか悪いとか問うことでもないです。

           

          しかしながら、同列で語るのは「 同じ家具というジャンル」あるいは

          「同じ食器というジャンル」「同じ生活雑貨・インテリア」と言うジャンルゆえです。

           

          スツールの値段が0一個違いますし、器によっては0が二つ違います。

          大型家具においては、民藝の材料代以下でIKEAの製品ができています。

           

           

          民藝が若い人にも人気が出てきたというニュースは、本当かも知れません。

          自分のライフスタイルに民藝というスパイスをうまく生かすことができる若い感性は

          本物でしょう。

           

          一方、IKEAに押し掛けるお客さんで民藝を理解できる人は、全体の1割もいないのでは

          ないかと推測しています。なぜならIKEAの魅力はプライスだからです。

          100円ショップより安いものも多いですし、デザインもいいからお買い得感が高いです。

           

          お店の構成も数量で人を圧倒し、迷路のようなブースを抜けると巨大倉庫の空間に到達し

          まるでアミューズメントパークにでもいるようなトリックを掛けられます。

          これでは、買い物したくなりますよね。リピーターにもなるでしょう。

           

          それと一品ものの民藝を比べても酷です。

          民藝の愛好者は”消費者”とは呼べないと思います。

           

          ”物語”を買っているのだと思います。

           

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          2018.04.06 Friday

          ルイス・バラガンとマーク・ロスコ

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            メキシコを旅していた頃、友人の彫刻家と建築家”ルイスバラカン”作の

            ランドマーク「サテライトタワー」を観に行ったことがある。

            あいにく夜だったので、その色彩を確認できなかったが、

            眩しいほどの色彩を生かすバラガンの作品が好きだ。

             

            メキシコに行って合点がいった。

            メキシコで降り注ぐ太陽の光線は、原色を立体的に浮かびあがらせる。

            バラガンだけでなく街のいたるところで赤・黄・オレンジ・緑の原色で

            塗りたくった壁があった。

             

            それを洗練させたのがバラガンの作風なのだ。

             

             

            ところで壁といえば、”マーク・ロスコ”の絵画に『壁性』を感じる。

            ロスコはジャクソン・ポロックと同じく抽象表現主義の画家で、

            それ以前の絵画よりキャンバス(画面)を巨大化していった。

             

            それは、まさに壁だね。

             

             

            ジャクソン・ポロックはメキシコの壁画運動に影響を受けているので

            そうなるはずだ。

             

            メキシコにおいて『壁』は民衆の集う広場に面してあり、

            その民衆を教化するために芸術作品を使った。

            メキシコの壁画運動はそのまま革命運動であったのだ。

             

             

            先のメキシコの旅の目的は、壁画運動主導者”シケイロス”を観に行くためだったが

            色彩との出会いの旅にもなった。

             

            今も強い色彩が好き。

             

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            2018.02.24 Saturday

            デパート

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              小学3年か4年の頃かなぁ。

              1年に一度か二度は母親に連れられてデパートに行った。

               

              子供用の何かを買うためにわざわざ子供を連れて行ったのか

              留守番させる訳にいかず連れて行ったのかは不明。

               

              子供にとって買い物のお供は苦痛で以外なのものでもなかったので

              いい思い出はないが、帰るとデパチカで買い求めたお惣菜が食卓に出て、

              珍しいそれはおいしかった。

               

              そんな家庭はたぶんどこでも普通だったね。昭和の一ページ。

               

              名古屋の老舗は『松坂屋』で栄から少し離れた矢場町にあった。

              栄には当時『オリエンタル中村』がまだあり、その向かえに『丸栄』があった。

               

              その『丸栄』も店じまいするという。寂しい気がする。

              いや、気じゃない、寂しい。買い物したことはほとんどなかったよ、ごめんね。

               

              『名古屋高島屋』は好調だそうだが、小売店そのものはネット販売に押されて

              これからも苦戦が続くだろう・・・

               

               

              1980年代、堤清二はデパートを核とした『セゾン文化』なるものを仕立て、

              糸井重里や田中一光・石岡瑛子などのアーティストがそれを盛り上げた。

               

              デパートを核にした文化と経営戦略が目論める時代だったんだね。

               

              再び、デパートに人々が集う日が来るんだろうか?

              解らないですよ。レコードが脚光を浴びる昨今ですから。

               

              結論:おもちゃ箱をひっくり返したようなもの、それがデパート!

               

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              2018.02.17 Saturday

              『人生フルーツ』を観て

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                最近は観たい映画などなかったのだが、新聞などからこの評判を聞きつけて

                是非観たいと願っていたら、妻が知人からCDーRを借りて来てくれた。

                正月に民放BS放送で放映されたものを録画したものです。

                 

                ドキュメンタリー映画『人生フルーツ』

                 

                1960年代に名古屋の郊外、春日井市の丘陵地帯に住宅公団が”ニュータウン”を作った。

                東京の多摩ニュータウンとかと同じ発想だが、この設計に関わった主人公が

                この地に土地を購入して、公団で実現できなかった理想を自身で実現した様を

                描いている。

                 

                建築家・津端修一さん90歳 その妻英子さん87歳

                この2人の日常を描いていくのだが、ドングリを植えて林を作り、

                落ち葉を畑に蒔いて野菜を収穫し、その野菜で素敵な手料理を披露している。

                 

                普通、建築家は都市計画などの図面を引くだけなのだが、津端さんは”高蔵寺ニュータウン”にと留まり

                設計と現実の狭間を自らの行動力で埋めて行った、のが感動的だった。

                また奥様のユーモラスな受け答えと献身的な姿も心を打った。

                 

                フィルムの中で津端さんが亡くなってしまうのだが、もう私は涙腺からの洪水で困ってしまったよ。

                (父の死とダブったのだ・・・歳かな・・・)

                 

                この映画が評判になること自体とスゴイと思うし、

                共鳴する人が多いという事実は、ものごとの本質を実行・実現するすばらしさを

                みんな欲している、と読むことができるのではと思う。

                 

                こういう本質的な生き方をしている人は、もっといるのだ。

                あまり広まらないが、それを願う人が少なからずいる。

                (自然農・川口由一氏もその一人)

                 

                 

                「人生フルーツ」の題はいいよね。

                この題をプロデューサーがひらめきで思いついたとのことだが、

                高蔵寺から庄内川を挟んだところに、名古屋守山区の「東国山フルーツパーク」があって

                そこの名を知らぬ間に取り入れたんじゃないか、と想像している。

                 

                だって、映画に胡桃や栗、柿など出てくるけれど、これって

                「フルーツ」とはあまり言わないでしょ。

                 

                *

                 

                話は違うが、2020年東京オリンピックのメインスタジアム”新国立競技場”は

                「木に包まれたスタジアム」との触れ込みだが、

                この建築材も得るためにマレーシアのサワラク州の木材を違法に伐採している

                とのニュースを得ている。

                 

                http://rief-jp.org/ct12/73629

                 

                山を丸裸にして人間のための構造物を作る愚かを

                悟って欲しい。

                 

                「人生フルーツ」からそれも読み取れると思う。

                 

                 

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                2018.02.09 Friday

                翻訳

                0

                  このコラムのアクセス解析を試みたところ

                  海外から来訪されているように感じる足跡があった。

                   

                  ひとつはロシアからのようで、接続は危ないで気をつけるように

                  との情報を得ている。(英語表記でない)

                   

                  もうひとつは英語圏からでサイトを開いてみると、

                  なんと自分のコラムが英訳されているではないか!

                   

                  2013.08.22 に書いた『石岡瑛子さんの死を悼む』という一文が。

                  http://blog2.9notes.org/?eid=40

                   

                  たぶん米国人だと思う。石岡さんは米国で活躍されていたから

                  彼女に関しての文献を探して、たまたまウチに来ているんだろう。

                   

                  翻訳機があるから米国人でも読めるんだ。すごいことだなぁ。

                   

                   

                  女性である表現者が活躍することは好ましい。

                  本来は表現者を男女で分けることはオカシイし、その内容を正当に評価すれば

                  済むことであるはずだ。

                   

                  しかしながら現実はそうなっていなくて、

                  例えばセクハラ被害者が”#Me Too"とやっと声を上げられるようになって来たに

                  すぎない。

                   

                  そんな中で表現の荒野を開拓した女性に拍手を送りたい気持ちが、

                  生まれると思う。

                   

                   

                  石岡瑛子がそうであった。

                  また、ジョージア・オキーフがそうであった。

                  フリーダ・カーロがそうであった。

                  ココ・シャネルがそうであった。

                  白洲正子がそうであった。

                   

                  またオノ・ヨーコはそうである。

                   

                  ほかにも数え切れないほどのパイオニアがいるに違いない。

                   

                  そういう女性を支持する声は、世界の垣根を軽々と越える、

                  と 翻訳サイトから読んでみた。

                   

                   

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                  2013.08.22 Thursday Mourning for the death of Mr. Eiko Ishioka

                   

                   

                   Mourning for the death of Mr. Eiko Ishioka 14: 29

                   

                   

                   

                  Last night, I watched rebroadcast program "Professional Work Fashion / Ishioka Eiko" aired on NHK.

                   

                  This was Mr. Ishioka who died at the age of 73 at the age of 71 when he was 71 years old, was a close coverage interview program at the work site when he was in charge of Broadway musical costume design.

                   

                  I watched TV after a long absence. That's because I was moved by her attitude toward her work so much. It is not hemisphere.

                   

                  It is rude to say age, but at the age of 71, that feeling, that passion, that power is not. Even though I am moved, I think that I am late, but I am delighted to her existence obediently.

                   

                  My recognition of her was not knowing about the news of the Academy · Costume Design Award winning, and I did not know it until I saw the program with the designer of Parco's propaganda poster that was influenced in my twenties.

                   

                  "I can not imitate anyone, it's revolutionary, it's beyond the times."

                   

                  Her lifetime which did not compromise any detail also makes me feel ashamed as a truly strong woman's nostrils that moved the scene from Japan to the United States and opened up from the beginning.

                   

                  I will cast from the front to the opponent without bending my argument. Even if it is opposed, change the angle many times and challenge. While respecting each other's presence, we aim to be more perfect. It seems that this attitude hardly penetrates the Japanese field.

                   

                  In this way, the large Japanese who does not fit in the framework of Japan seeks a way to go abroad. And I actually know that there are a few Japanese people like that.

                   

                  It is only her talent that can be believed, and of course there is a handicap. That is why I have the power to live, I will open my own way. It will inevitably be required overseas.

                   

                  There are few people who go through it ...

                   

                  Soccer players and baseball players looking for a place of activity overseas are the same, but it is said that they are getting food to live everyday by appealing themselves.

                   

                  To live everyday without hesitation. 

                  I would like to thank Ms. Ishioka for reinfusing to me and pray for the souls. 

                   

                   

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                  2018.01.13 Saturday

                  「BUTOH」をアーカイブ

                  0

                    80年代後期に「大野一雄」の舞踏を「テルプシコール」に観に行ったことがある。

                    そこは東京・中野にあるスタジオで、当時 身体トレーニングをパフォーマーから習っていたので

                    毎週通っていた場所だった。

                     

                    大野さんは高齢でこれが最後のダンスかも知れない、とウワサされていた。(毎回そんなウワサが流れた)

                    会場には作家の中上健次がいた。

                     

                    白塗りの大野さんは女性のそぶりをしていた。

                     

                     

                    『BUTOH』をアーカイブする動きがあるという。

                     

                    土方巽や大野一雄が創出したダンス『舞踏』は世界へ発信されて今や『BUTOH』で通るようになった。

                    一方国内では『舞踏』の認知度は上がってこないと思われる。

                     

                    舞踏を知らない世代に働きかけるべく、または記録として残すべく

                    「ダンスアーカイヴ構想」を立ち上げたのだと推測している。

                     

                    本来、舞踏は一回性の”即興”が醍醐味であるので、アーカイブ構想による記録や再現は

                    その道を外しているのかも知れない。

                     

                    ただ、それでは将来日本から『舞踏』消えてしまうかもしれないので、このアーカイブ構想も

                    必要なことだろう。

                     

                    一雄さんの息子「大野慶人(よしと)」さんによってVR(バーチャル・リアルティ)化されている

                    という。

                     

                     

                    モダンダンスとしての『舞踏』を知ったのは、80年代半ばの名古屋であったが

                    男女が全裸白塗りでテーブルを並べて作った舞台で、横たわりながらうごめいてる のを

                    「気持ち悪いなぁ」と思いながら観たのが第一印象。

                     

                    その後、自分が『アート・パファーマー』として活動し出すようになると

                    『モダンダンス』の人達や『舞踏』の人達といっしょになることが多くなって

                    演者によってもっと幅広い表現があることを知るようになった。

                     

                    私も土方巽の作品は映像化されたものしか(映画「舞踏譜」)知らないのだが、

                    「土着性が強い農民の踊り」と評されたその概念に、まず打たれた。

                     

                    西洋のダンスは垂直に動き、農民の踊りは水平に動く。

                     

                     

                    でも、どうなんだろう?

                     

                    日常性を排した空間を演出することに成功した『舞踏』ではあるけれど

                    「美しい」とは呼べないところがある。

                    こんにち国内で市民権を得ていないのは、この辺りにあるのではないか?

                     

                    『舞踏』初期の衝動には敬意を払いつつ、ダンスとして「美しさ」もっと表現して欲しい。

                     

                    土方は言った。「舞踏は残らないからいい」

                    再現を超えて、新たな『舞踏』の創出を望む。

                     

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                    関連ブログ http://9notes2.jugem.jp/?eid=285

                     

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                    2017.05.05 Friday

                    祖国

                    0

                       

                       

                      サッカー中継の後たまたま付けいたテレビで「ミュシャ」の特集をやっていた。

                      ふーん「ミュシャ」か、アールヌーボーのポスター画家だな、と軽く思っていたが違った。

                       

                      パリで成功した後、突然故郷のチェコに帰って「スラブ叙事詩」なる連作をアトリエにこもって

                      描いていたそうな。

                       

                      村人をモデルに登場人物を描きスラブ民族の出自をテーマにした。下図には写真も使ったそうだが、

                      彼の持ち味のデッサン力がモデルと構図を引き立てたことは間違いない。

                      (デッサン力はポスター書きのときにもその威力を発揮したいた)

                       

                      「スラブ叙事詩」はどれも大作で、それを完成させるには精神力と忍耐力が求められただろう。

                      ミュシャにはそれがあったのだ。彼は描き続けていたが、途中でゲシュタポに捕らえられてしまい

                      最後の絵は未完のままになっていた。

                       

                      以上のことを番組内で”多部未華子”がナビゲーターになってレポートしていた。

                       

                      音楽家「スメタナ」の「わが祖国」が通奏低音のように効いていたな。

                      https://www.youtube.com/watch?v=2Sp4JyDNNr8

                       

                       

                      「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」寺山修司

                       

                      わが祖国もピンチではないか?

                      放射能汚染は収まるどころでない。

                      自由な意見も政府に気にくわなければ捕まえることができる法律を作ろうとしている。

                      外交に力を入れる前に軍事力を増強しようとしている。

                       

                      祖国の実相は、国体でなく国民である。

                       

                       

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