2016.12.01 Thursday

Who is Joseph Beuys?

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    ヨゼフ・ボイスと出会ったのは、自分の中で『芸術』と『社会問題』を

    どう同列で表現するか悩んでいた20代前半だった。

     

    「ポジパン(ポジティブ・パンクス)」だった私は、「音楽で不公平な社会を変えたい」と

    考えていた。反権力のロックに賭けていた。

     

    同時にその才のなさにも気が付いていて、

    バンドがうまく活動できない状態に陥ったときに『美術』にシフトした。

     

     

    『革命』と『芸術』を連動させ『メキシコ壁画運動』の指導者・シケイロスの

    『ポリフィルムセンター』を観にメキシコへ行ったりした。

     

    ボイスを知ったのは『美術手帳』で来日したボイスの特集だったと思う。

     

    「パフォーマンス」というアートが魅力的だったが、

    同時に「政治活動さえも芸術だ」とする『社会彫刻』という概念を

    唱えるボイスは、私にはすばらしく感じた。もうメロメロ。

     

    一気に心酔し、彼の背景を勉強したつもり。

    しかし実際には当時日本では彼の情報は少なかったんだよね。

     

    それが今日(2016年12月1日)(あれからは30年以上過ぎている)にFB内でボイスの動画情報を得た。

    ネットはこういうところがスゴイ。彼の声もはじめて聞きました。

     

    https://www.youtube.com/watch?v=e7pIGGcIoLk

     

    https://www.youtube.com/watch?v=t7xopR0xixM

     

    https://www.youtube.com/watch?v=JjkHYQnxZTE

     

    まだまだある。

    ただ悲しいかなドイツ語が解らない・・・

     

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    2016.09.01 Thursday

    ミュージシャン三宅洋平と社会彫刻

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      ミュージシャン三宅洋平と社会彫刻

       

      参議院選挙が終わったらオリンピック一色になって、選挙がもうとっくの昔の出来事のように思えてしまうなぁ。
      政(まつりごと)の後にスポーツの世界祭典があったのだから仕方ないか・・・と思う前に、
      まだ微か熱が残る参院選出馬した”ミュージシャン・三宅洋平”のについて考えてみたいです。

       

      三宅氏の最新の話題は、沖縄・高江で強引に進められようとしている米軍のヘリコプターランディングパッド建設現場へ

      安倍首相の奥様 昭恵さんを伴いやって来たことですが、

       

      私がそもそも三宅氏を知ったのは、2013年の参議院選挙に緑の党から比例区立候補した彼のコメントを

      ネット情報で得てからです。

       

      福島第一原発事故のことを踏まえて述べたコメントがこれ。

       

      「そして肝に銘じるんだよ。アメリカだって原発作ったやつだって事情があったんだよ。
      想いがあったんだね。
      もしかしたら騙されてたのかもしんないよね。
      誰だってそういう経験あるでしょ。
      凄く強い想いで言っていたけどあとで考えてたら違ったって事。
      それの度にギロチンにかけられてたらかなわないじゃん。
      人間ってのはみんなバージョンアップしてくんだよ」

       

      率直にフトコロが深い人だな と。福島第一原子力発電所はアメリカのゼネラル・エレクトリック社の設計・建設したものであることを知ったうえでの発言で、「人間の進化」に賭けている気持ちが現れていると感じました。バッシングするだけじゃ解決しないことを知っています。(被ばくの実態調査を公約に上げています)

       

      2013年の参院選挙では個人で18万票を得たけれど落選。(緑の党が当選枠を獲得するだけの得票を得られなかったのです)

       

      そして今回2016年参議院選挙では改憲勢力に対抗するため東京選挙区から無所属で出馬し、生活の党の山本太郎氏が応援演説する中”選挙フェス”と称する音楽を媒体とする参加型民主主義の実践を渋谷や新宿などで繰り広げ、各地で1万人以上の人を集めました。

       

      そこには女優の一色紗英さんや俳優の窪塚洋介さんや多くのミュージシャンも駆けつけています。しかしながら東京選挙区で8番目の得票率で落選となりました。

       

      NHKでの政権放送や街頭演説にはミュージシャン仲間が演奏し、ときに彼も歌いました。
      そうです。彼は音楽家です。

       

      1998年頃から2009年までは、『犬式 a.k.a. Dogggystyle』というレゲエ・ミュージックをやっていました。現在は『(仮)ALBATRUS』で活躍しています。(この略歴はネット情報からで、私自身は彼等の生の演奏を観たことはありません。YouTubeでアップされている演奏を観ています。)

       

      独特のリズムを持つ歌いぶりの源泉はボブ・マーレーであるでしょうが、ラッパーとしても鋭敏で、そのうえアジテーションのテクニックもありますね。またフォークを知るものは岡林信康に近いものを感じたのではないでしょうか。ただミュージシャンとしては東京ローカルであって、全国区にはなりえていないです。

       

      さて、彼のスローガンは「政治に参加し、政治をアート」です。
      このコピー、何かを私に連想させるなと考えていたら、思いつくアーティストがいました。1986年に亡くなったドイツのアーティスト『ヨーゼフ・ボイス』です。

       

      ヨーゼフ・ボイスはドイツではカリスマ的なアーティストでありました。美術界では彼の影響を受けたアーティストが多く存在します。彫刻やドローイング以外にフルクサス運動からインスタレーション・パフォーマンスと現代美術の世界に関わり、また指導的立場でした。

       

      ドイツの美術の祭典『ドクメンタ』で世界的に名を馳せ、日本には西武美術館の招きで来日しています。政治や環境問題に対して発言し、ドイツの『緑の党』の設立に関わりました。

       

      ボイスはこう語っています。
      「すべての人間は芸術家である」と。

       

      そして『社会彫刻』という概念を創出しました。
      『社会彫刻』を私がごく大雑把に解説すると「人間社会そのものを彫刻して芸術化する」になるか。

      その延長上に「政治活動も芸術だ」の解釈があり、ボイスは積極的に政治的な発言・活動をしました。

       

      ボイスのように芸術概念を拡大させていけば、「すべての活動は芸術」とも言い換えられます。

       

      そうなれば音楽家だけでなく、編集者の雑誌編集行為も芸術であると言えるし、ギターリペアマンの活動も芸術であると言えるし、掃除も洗濯も芸術であると言えるのです。その活動は新しい世界を創造し、自由を一層実現することにより社会に対して革命的な力となりうるのです。

       

      三宅氏ならば、「政治を音楽にする」と言った方が、ミュージシャンの発言としては解りやすいのではないか。
      音楽活動のうちに政治活動が 内在すれば、政治家と呼ばれないミュージシャンとして生きられる。ボイス流で表現すれば「社会音楽」となるか。

       

      三宅氏よ、「ミュージシャンは音で全てを表現するのが本道である」という論を突破し、政治活動さえも拡大された音楽表現と言い切って 国民を政治でグルーブさせて欲しい。

       

      そのためには有権者が三宅氏を当選させて、国会議事堂内のステージに上げなくっちゃ。

       

       

       

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      2016.01.05 Tuesday

      「音を見る」

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        ブックレビュー
        「”何故、音楽は輝り輝き、美しい形態を創るのか”  音響のモルフォロジー
                                       前田保夫 著

        旧知の書店主から自費出版の本を貰った。「君なら面白く読むかもしれない・・・」
        それが『音響のモルフォロジー』だった。

        楽器の仕事をしているから「音響」に多少係わりがあるかも知れない。
        しかし、ぱらぱらとページをめくって解ったことがある。
        これは「シュタイナー」関連の本だってことが。挿絵のからそれが推測できる。
        「シュタイナー」の色彩が使われているからだ。

        その書店は「シュタイナー関連」の本が充実しいるうえ、店主はその道の研究家だ。
        だからこの自費出版本がここにあるのだろう。
        ただ、戴いた本は難敵なのは解っていた。さわりを読んでもちっとも理解できなかったから。

        本棚に積んどいて数年経った。 そろそろ読むか。

        手懸りは小見出しにある「カンディンスキーは音を見ていたか」にある。
        「音を見る」このことがこの本の主要テーマであることに違いない。
        まともに掛かったら、理解不可能であろうが、「カンディンスキー」の絵画は知っているので
        彼の抽象画が「音」に関するのなら入って行けるかも知れない。

        ところで、皆さんは「ルドルフ・シュタイナー」をご存知だろうか?
        第一次世界大戦前後に活躍したオーストリア人の神秘思想家で、ゲーテ研究からはじまり
        ドイツで人智学「アントロポゾフィー」を創始した人物。

        超感覚世界(目に見えない世界)を扱うのでオカルトチックだが、
        実際、霊的なものの存在を抜きにシュタイナーは語れない。

        ドイツでは彼の影響を受けた芸術家も多く、作家では「モモ」や「はてしない物語」の
        「ミヒャエル・エンデ」。
        美術では「ヨゼフ・ボイス」などがいる。ボイスは「ナムジュン・パイク」と近しかったし
        「ジョン・ケージ」など「フルクサス」運動にも係わりがあるので、
        音楽家にもシュタイナーを知る者があっただろう。

        さて、『音響のモルフォジー』だが、著者の前田氏は「音が見える」ようになったことから、
        その意味を調べるようになったと言う。
        「カンディンスキーが音を見た」と知ったことから巡って「シュタイナー」に出会っているようだ。
        そのほか、「パウロ・クレー」や「武満徹」の名前もこの本でたびたび出てくる。

        「音が見える」段階も1・2・3と順を踏んでおり、それをシュタイナーの言説に置き換えてある。
        そのものの説明は、手におえないので放棄するが、音が立体的に色彩を帯びて上昇する様は、
        この文章を読んでいてもワクワクした。

        音がドームを形つくるとか、時間軸のそって形態が変化するとか、
        まるで私にはオーロラのように感じられた。また「思い」を込めた音楽は、
        その演奏者によって変幻自在するようだ。

        「どんなだか、見てみたい」そう思う。
        そこで「カンディンスキー」の絵画を想像すれば距離が縮まって来るだろうか。
        抽象絵画だからいくつもの想像の余地を残してあるが、
        「印象派」みたいな光の表現には到達していないように感じる。

        それにしても、「音を見る」なんてことがあるか否かなんて想像もしなかった。
        「音は見えない」と信じこんでいたからだ。しかし、「言葉」が風に乗って世界を巡るとか、
        「言霊」が現象に影響を与える、とかいうことは言われていた。

        それが光に変わったとて不思議はない。
        私には音楽が上昇する感じは持っていたし、天から降ってくる音楽もイメージできる。
        超感覚世界(目に見えない世界)は、感じ得ないが、芸術にとってそれが源泉である
        とは理解している一人だ。

        それと、この本では「内面への旅」についても展開されていた。
        これも私には理解力が足らないのでうまく説明ができないが、
        「悟りの要素」を内包している感じだった。

        仏教の修行の中で「光」を見る瞬間があることは知られている。
        「悟り」に至る道が修行でそれを見るのだ。

        ふつう見えないはずの「音」が空間に見えるということは、空間に「光」を発してのことだと思う。
        それを「超感覚」と結びつけて説明するのも、「内面への旅」が「光」と関係していることも、
        「宇宙に存在する人間」を知る上で関連があるように思う。

        映画「スターウォーズ」ではないが、最近この世が「ダークサイト」に侵されているように感じる。
        「光と影」は一体のように思うかも知れないが、それは「発光体」から照らされた物体の現象であって、
        「発光体」そのものに「影」は存在しない。

        人間が「光る」存在であれば、「ダークサイト」はありえない。

        「音が見える」から「宇宙に存在する人間」の本性を知るきっかけになれば、
        難儀して読んだこの本が光輝くときがくるかも知れぬ。


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        2013.08.22 Thursday

        ヨーゼフ・ボイスとルドルフ・シュタイナーと緑の党

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          ヨーゼフ・ボイスとルドルフ・シュタイナーと緑の党 19:16
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           先回、ヨーゼフ・ボイスと「緑の党」について記したので、もう少し関連して書いて見ます。


          ヨーゼフ・ボイス(Joseph Beuys)は1921年生まれ1986年に亡くなっていますが、フルクサス運動からインスタレーション・パフーマンスまで幅広く現代美術の世界に関わり、また指導的立場でした。




          ドイツの美術の祭典「ドクメンタ」で世界的に名を馳せ、日本には西武美術館の招きで来日しています。


          美術表現と社会的活動の接点を模索していた私は、ボイス来日後、現代美術界で話題になっていた彼の思想に惹かれるようになったのです。1985年頃だったと思います。


          彼の「社会彫刻」という概念は、「社会を芸術化する」という
          とんでもないものでしたが、彼について調べてみるにつれてその核心が解って来ました。


          一番大きなものは、彼に影響を与えた神秘主義思想家「ルドルフ・シュタイナー」の存在です。




          日本では、シュタイナー教育で認知度が高くなってきたシュタイナーの思想ですが、本国ドイツでは、ゲーテ研究者から出発しているようです。


          第一次世界大戦中の荒れたヨーロッパで「人智学」を掲げて活動したシュタイナーは、オカルト的な部分をもあわせ持つ教育者とも宗教者とも哲学者とも呼べる人物でした。


          私もボイスに習ってシュタイナーを調べてみました。


          その中で、私が興味を持ったのが「社会有機体三層化運動」という概念です。簡単に記すと「経済の友愛」「法の下の平等」「精神の自由」を実現する社会を目指す運動です。


          実際には、この中に神秘主義的な思想も入り込むので理解が難しいので私はついていけてないのですが、理想としては最高だと感じています。


          ボイスもその影響を大いに受け、彼の美術表現の独特な解釈に盛り込まれました。


          ところで、シュタイナー思想に影響を受けた作家として「モモ」「はてしない物語」の著者「ミヒャエル・エンデ」がいます。彼のシュタイナーの解釈の方が解りやすいため、私は彼からも学びました。





          さて、ボイスは政治的・環境団体「緑の党」設立にも尽力しましたが、ここにはシュタイナー思想が根底にあることを感じます。経済の友愛を実現するには、実際の政治活動が不可避です。


          日本でも緑の党のようなもの「グリーン・アクティブ」の設立が宗教学者「中沢新一」氏によって2月に行なわれましたが、こういう活動の背景に土着的な思想を不可欠だと私は感じています。


          シュタイナーの場合、ドイツの「黒い森」が源泉でしょう。


          「原発問題を考えるは、アートについて考えることと同じ。」と中沢氏は発言しています。もし、ボイス的アプローチを取るならば、
          目に見えない恐怖「放射性物質」について行動する指針として、日本にも「シュタイナーのようなもの」の必要性を感じる私です。


          「宮沢賢治」にはその荷が少し重いように感じますが、自然の摂理・生命の道にそった思想が日本にもあるかと思います。

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          2013.08.21 Wednesday

          私の感じた「ルドルフ・シュタイナーの世界」その5

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            私の感じた「ルドルフ・シュタイナーの世界」その5 21:50
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            http://9notes.jugem.jp/?cid=16の続きです。 前回から随分時間がたってしまいました。


            「ヨーゼフ・ボイス」論の古いノートを下敷きに、この欄の「つづき」を書くため、ルドルフ・シュタイナーの著書「自由の哲学」を取り上げ考察を加えようと思い、図書館で「自由の哲学」をリクエストして読もうとしましたが、結局読み続けることを断念しました。


            もう小難しい理論の本を根気よく、頭を整理しながら文字を拾っていく作業が困難になってきました。こういう努力は、時に必要な努力と承知しているのですが、今回ばかりは完全にノックアウト。


            その理由は、私の結論になってしまうのですが「ルドルフ・シュタイナー」の世界観は西欧「キリスト教社会」の認識の下敷きなしに理解は不可能ではないか、と脳裏によぎることがシュタイナーの著書を新たに読むことをどこかで拒否しているのです。


            つまり日本人の私には、本当の意味の「人智学」の解釈はできないのではないか、と思うのです。


            私の親がキリスト教の旧教カトリック信者で、私は幼少のころから教会のミサに出席し、一般の日本人より少しはキリスト教慣れしているですが、やはりベースは日本の環境であり空気であり歴史です。この環境・空気・歴史には仏教観やカンナガラ(神道)が含まれており、それをベースに「キリスト教」を理解していると認識しています。


            それはどの宗教も国境を越え、布教活動をしようとすれば、土着・ネイティブな宗教観とのミックスを結果的に許容しなければ布教が難しいのと同じです。


            西欧のキリスト教観は、それ以前の西欧諸国の土着・ネイティブな宗教観とのミックスの上にできた「教理」であって中東エルサレムの風土観がそのままスライドして西欧に進出したのではないかと思います。


            その意味で、ドイツ人でない私にドイツ人である「シュタイナー」は理解が困難だ、と思わせるのです。(それはボイスを勉強しているときにも、しばしば強く感じました。)


            (しかし、私には困難であっても、西欧人より理解の進んでいる日本人「シュタイナー理解者」が多くいらっしゃるのは事実で、その方達の日本社会における働きは良性ですばらしいです。)(後半はその話を書きます。)


            私はそれを自分自身感じるがゆえに、日本人の私にとってほかに学びうるものがないかとずっと考えてきましたが、その答えが「道元」でありました。


            「禅」の世界観を言葉で示された「道元」の「正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)」。これを読み解くことの方が、シュタイナーを読み解くよりも時間的にも環境・空気・歴史的にも有効だと判断しているのです。


            それが私の答えです。シュタイナーの世界をここまでひっぱって来て、これでは元も子もないようですが、正直そうなのです。

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            とここまでぶつくさ述べてきました。ここからはちょっと違う視点で・・・


            「シュタイナー」を学んだ良性の日本人の著書を、世話になっている書店主から贈られ最近読みこんでいました。


            それが写真の「シュタイナーの時代意識と原子力」(涼風書林)です。


            著者は、キリスト者共同体司祭の「小林直生」さんです。シュタイナーの時代に原子力はなかったのですが、小林さんは原子力の問題を、シュタイナーの予言に置換え考察を加えています。原子力がどんな悪魔かシュタイナー的論理で説明してくれています。


            「そんなんこじつけじゃん」と一言で片付けることもできますが、読んでみるとなかな説得力がありました。


            ・時代は「大天使ガブリエルの時代」から「ミカエルの時代」に入ったこと。(それは物質的なものを霊的なものに向けようとする時代)


            ・「畏敬の念」を持つことの大切さ。(これがこの時代のキーワードになる。)


            ・ゾラートの悪魔(私たちはゾラートを地球から追い出すためにキリストに頼らなくてはならない。・・・?)


            ・継続する力を「ミカエル力」という。(理想を実現しようとすると必ず一回目の失敗がやってくる。それを気にしないで継続しよう)


            原子力発電所事故後、恐ろしいことが日本でおこっている。私たちはその悪魔性をしっかりと認識し、継続して「原子力発電はあってはならない」と声にし行動すること、を訴えていると小林さんの著書から感じました。


            こういう行動力と人間界から見えぬ視点で問題提起する「シュタイナーの世界観」は、私の第六感からもおおいに支持するところです。


            まとまりのない文章展開になってしまいましたが、「道元」だろうが「シュタイナー」だろうが、ここに存在する私たちは決して「物質」でないという意味において、一致していることだけは理解していただけたら幸いです。

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            2013.08.21 Wednesday

            私の感じた「ルドルフ・シュタイナーの世界」その4

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              私の感じた「ルドルフ・シュタイナーの世界」その4 22:39
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               今回は古いノートを取り出してみました。


              このノートは1991年の夏・京都大学西部講堂「tokyo scene」でのパフォーマンス公演の代わりに「パフォーマンスにおけるJ・ボイス」と題して講演したときの下敷き用ノートです。


              10名も観客がいない講堂で、少し昂ぶって話しをしたことを思い出します。


              「ヨーゼフ・ボイス」論ですが、シュタイナーとの関係が話の中心にあります。また、ボイスとフリーメイソンとの関係も調べてあります。この時分、神秘主義に傾向していたのでその傾向の本も多く読んでいました。せりか書房「神秘主義 ヨーロッパ精神の底流」の中でボイスと神秘主義の記述があったので、飛びつきました。


              その結果、少しうがった見方も混じっているなぁ、と今となっては感じますが、ノートを開きつつボイスとシュタイナーについて考えてみます。


              ◎ボイスを語る上で付いて回る秘儀体験「ボイスが搭乗していた戦闘機が撃墜され、クリミア半島で瀕死状態のところをタタール人に助けられた」というのがあります。その時の「身体に脂肪を塗られ。フエルトにくるまれて介抱されて命を拾う」経験が後の彼の作品の重要なエレメントになって行きます。


              地に落ちた天使が聖油を塗る秘儀によって再生する神話です。


              ◎82年のドクメンタ(国際芸術祭)でボイスの発表した「7000本のオーク」(植樹されるオークとその象徴として7000個の玄武岩が設置される)のアクションの意味を後日問われたました。「なぜ薔薇十字軍の神殿に関する素材であるオークと玄武岩が使われたのか?」


              ボイス曰く「玄武岩は不変性と死の霊的原理の具現であり、オークは生命の原理でその対比であります。」


              それを意味の解説として納得するのをさらに踏み込んで、神秘主義的解説を著者・松本夏樹氏はしていました。薔薇十字軍の系譜である聖杯伝説におけるオークと玄武岩であると。神殿にまつわる秘儀とは、ヘルメス的伝統に元ずくとあります。これはヨーロッパ神秘主義に一潮流で、薔薇十字からフリーメイソンのような、キリスト教正史から抹消された潮流で西洋精神史の底流を形成してきた流れです。ボイスがそれに属していると松本氏は考えているようです。


              美術史からはその視点は抜け落ちています。ドイツ本国では知りませんが、日本ではボイスを語る上でそこに触れることはまずないでしょう。


              「薔薇十字軍」について解説すると、一種の秘伝的キリスト教で、ユダヤのカバラ派・グノーシス派の影響を受け、中世からルネッサンスにかけての秘密的伝統を総合したものと記してあります。


              「フリーメイソン」ですが、17世紀にその薔薇十字軍が中核的存在となっています。元々フリーメイソンは石工職人の同業組合(ギルド)から発生されていると言われていますが、その石工ギルドがユーラシアからアラブに掛けて神殿や教会建設に関わっていました。聖なるものの入り口(神殿)を作る技術保護が秘密的組織の下敷きになっています。


              そのフリーメイソンは「フランス革命」と関連があるとの説があり、その精神「自由・平等・友愛」は、シュタイナーの「社会有機体三相化」に繋がっています。また、ボイスにおいても「それは自由・平等=民主主義・友愛=社会主義」という定義に展開していきます。


              ボイスの言葉「私は私的資本主義にも国家資本主義にも反対する。私は自由な民主主義的社会主義を支持する。私の芸術は解放の政治学だ。」


              とここまで書いてきて少々考えることがあります。ボイスの政治的アプローチは、日本における「原発再稼動反対」運動に参考になる部分もあると思います。政治運動と芸術活動のリンクのアイデアの源泉は、シュタイナーですが、震災後の動かない日本の政治を揺るがすのは、案外こう言うアポローチが正解だと「官邸前デモ」を観ていて感じました。


              一方、神秘主義の記述は、今の私にとって正直重すぎます。活動の背景は大切でしょうが、ブラックボックスは好きになれません。宗教に秘儀的部分は切り離せませんが、あくまで部分で本体を見る妨げになるなら避けた方が無難と言うのが、現在の私の立ち位置です。


              その点を踏まえながら、ノートの続きを次回やってみます。



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              2013.08.21 Wednesday

              私の感じた「ルドルフ・シュタイナーの世界」その3

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                私の感じた「ルドルフ・シュタイナーの世界」その3 23:03
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                 続きです。


                ミヒャエル・エンデは、ドイツの作家です。代表作は「モモ」「はてしない物語」になると思います。日本では児童文学のジャンルまたはファンタジーに分類されています。(「はてしない物語」出版当時、「ヨーンじいちゃん」のペーター・ヘルトリングともに児童文学内の社会派作家に挙げられていました。当のエンデはそれを嫌っていたと思います。エンデは自身の作品の解説はしないのを基本としていました。それでも徐々に社会に対してメッセージを残すことになるのですが・・・))


                ボイスが亡くなった時よりエンデが亡くなったときの方が、ショックが大きかったかなぁ。


                それくらいエンデには影響されていました。私はあまり文学は読まない方なので、大江健三郎がいいとか、村上春樹がうんぬんとか解りません。がエンデの世界はル=グウィン(ゲド戦記)と共に青年期の形成に大きな影響を与えてくれました。ファンタジーや冒険記が自分を投影できて好きなのです。


                さて、エンデは先の本以外に鼎談集「オリーブの森で語るあう」も岩波書店より出しています。


                ここでは政治や文化について語り合っていますが、中でもフランス革命の理想「自由・平等・友愛」の実現に関してフンボルトとルドルフ・シュタイナーの「社会有機体三分運動」を引用しながら「自由・平等・友愛」それぞれについて解説しています。


                シュタイナーの著書よりもここで語られているエンデの話の方が私には理解しやすく、現在の政治・経済の問題はシュタイナーのこの方法でしか解決しないのではないかと個人的にも感じています。


                エンデの説明は、シュタイナーも言葉より私にとって入りやすいのです。


                社会有機体をエンデは「総合的な文化構成体」と定義し、国ですらこの文化構成体の一領域に過ぎないと語っています。「社会有機体3層化運動」とは、「経済の友愛」「法の下の平等」「精神の自由」を実現する社会を目指す運動のことですが、国という組織は(あるいは政治は)「立法に関する平等」を施行し、どんな差別も存在しないようにする領域のこと、という説明は国への過度の依存や期待をしない私をつくる手助けになりました。


                またエンデが「経済」について語るには、死後出版されたNHK出版の「エンデの遺言」が詳しいです。


                人と人との「友愛」が人を助け合う「経済=お金」が理想であるのに、そうではない「経済=お金」「利子」が未来を食いつぶそうとしていると警笛をならしています。


                市場での競争原理こそ「経済」の大前提とすることに異を唱えているのです。そうだと思いますよ。原子力発電所のメルトダウン事故が起こっている日本で、また原子力を使おうとする理由は「経済」なのですから。現在の「煩悩」を満たすため、未来を担保に危険極まりないものを動かすのです。


                これを止めるには、「友愛」を元にした「お互いを生かし合う」経済活動が必要だと思います。
                (限られた電気量で電気も友愛しましょう。)


                最後にエンデの芸術感。エンデは、芸術を見えない世界とこの世を橋渡しするもの、と捉えてその大切さ重要さを説いていました。


                私もここのところが重要だと思っていた時期があり、美術活動をしていた頃の精神的支柱としていました。(あるいはボイスの社会彫刻の概念も)


                超感覚的存在:見えない世界からの使者、によってこの世にいろんな力が働いている、というのです。
                「私たち人間のすることに、ともに力をかしてくれている」


                さぁどうでしょう。精神(ガイスト)世界の説明はもはや私には不可能です。
                閉塞感のある社会を突き破る力としての「芸術」を信じていた頃は、この精神(ガイスト)的と呼ばれる世界感を自分のものにしたいと願っていたのですが、ついに力が及ばなくて諦めてしまいました。


                今は「自力100パーセントと同時に他力100パーセント」と信じているので、自力を尽くした時、他力も働くと考えていますが(自他同一・自他別々/本体はひとつの世界感から)、父親がシュールレアリズムの画家だった2代続く芸術家のエンデは、超感覚的存在を確信していたようです。


                しかしながら私には超感覚的存在は見えないのですから、結果少しずつシュタイナーの世界感から離れて行くことになります。ボイスもエンデも、もちろんシュタイナーも好きなのですが、もっと東洋的な世界に関心が自然と移っていきました。


                でもねぇ。シュタイナーのセリフ「私は個人主義的無政府主義者だ」がカッコよかったです。
                何せ私はパンクスでしたから。


                続く。
                −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 

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                2013.08.21 Wednesday

                私が感じた「ルドルフ・シュタイナーの世界」その2

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                  私が感じた「ルドルフ・シュタイナーの世界」その2 17:57
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                  続きです。


                  ここまでで、シュタイナーは「見えない世界」を扱う哲学者・思想家・教育者であることが解って頂けたかと思います。


                  シュタイナーは神智学協会(ロシア帝国生まれのブラヴァツキー夫人が興した神秘思想結社)から離れ、『人智学』協会を設立しました。


                  ところで神智学協会ですが、私にとって重要な人物がいました。
                  クリュシュナムルティーです。


                  インド人のクリュシュナムルティーは、神智学協会に見出されイギリスで英才教育を受けます。指導者として育成されたのですが、指導者になると何と協会を解散しまいます。宗教の組織的な活動が真理の追究を阻害する、との思いのようです。


                  そこが本物の宗教者だなぁ、と関心したところです。その後は世界教師として講和集などの出版・講演活動をされました。日本では同時期にバグワン・シュリ・ラジニーシも活の本もたくさん出版されていたのでそちらも読みましたが、私はクリュシュナムルティーの方が好きでしたね。しかしそれ以上思い入れが深まることはありませんでした。


                  (ほかにグルジェフやラーマ・マハリシとか精神世界の出版物は多かったです。西武池袋のアール・ヴィヴァン書店には、大きなコーナーがあって何時間も立ち読みしました。リンクも多く農・芸術・科学・建築などどんどん膨らんでいました。それがシュタイナー的に思えたり、また私にとってはヨーゼフ・ボイス的に感じていました。)


                  さて、本題に戻ると 日本でのシュタイナーの思想の広がりは、主に「シュタイナー教育」への関心からだと思います。


                  シュタイナー教育のイメージは、芸術的であるとか、英才教育とは正反対で幼児期に知能の発育を進めないとか、テストがないとか、が思い浮かびますが、
                  シュタイナーの思想に共鳴してこの教育にアプローチするというより、オーガニックなイメージや競争原理の教育に疑問を持ちその受け皿としてシュタイナー教育が求められた側面も否めないでしょう。


                  シュタイナー教育の関連書を読みますと「霊学」という言葉に出会います。

                  ・人間の本質として「肉体・エーテル体・アストラル体・自我」などの分類、
                  ・成長の段階を7の倍数で分けて捉える、
                  ・4つの気質、「胆汁質・憂鬱質・粘液質・多血質」
                  などをすぐに認識しにくいものに出会います。(特に日本語に訳しにくいドイツ語の理解が苦手でした)


                  私は上のことがらは言葉として知っただけで理解はできませんでした。もう少し認識を深めるには、シュタイナー関連からではなく、「モモ」の作者「ミヒャエル・エンデ」の話が必要でした。


                  次回はそこから考えてみます。

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                  2013.08.21 Wednesday

                  私が感じた「ルドルフ・シュタイナーの世界」その1

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                    私が感じた「ルドルフ・シュタイナーの世界」その1 21:09
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                    家人がどう云う訳かシュタイナーに興味を持ったので、私も「自分の感じて来たシュタイナーの世界」をもう一度点検するためにブログに記していきたいと思います。

                    シュタイナーの年表はWikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BCにおいて詳しい説明がされているので、素人の私がどうこう言えません。


                    自分の感じたままに書いていこうと思います。


                    以前ブログにも書いたのですが、ドイツの芸術家「ヨーゼフ・ボイス」の背景を学ぶうちにシュタイナーに行き着きました。当時は西武池袋線沿線に住んでいたので、学ぶべき、新宿区のシュタイナーハウスへも何回か通いました。


                    そのためシュタイナーの根幹の著す「神智学―超感覚的世界の認識と人間の本質への導き」を身体を椅子に縛り付けて読み通しました。(もちろん大袈裟な表現です。)


                    その時点で完全にアウトでして、シュタイナーハウスでは着いて行けず落ちこぼれです。通えなくなります。しかたがないので解説本とか著書をつまみ食いしながら独学でその世界に迫ろうとしました。


                    一般的に読まれていた子安美智子さんの著書「ミュンヘンの小学生」から始まりシュタイナー教育に関する本と、より学者肌の高橋巌さんの「神秘学講義」などやイザラ書房の本などです。また「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」や「社会問題の核心」などより難解な本にも挑戦しました。


                    ここまでの結果は"ぜんぜん解らない"でしたが、当時の時代性とマッチする感はありました。
                    バブル全盛80年代後半のことです。


                    私の周辺で精神世界に関する関心が高まっていました。「スピリチュアル」「オカルティズム」「霊的」の言葉がキーワードです。(シュタイナーもその範疇に入るのです。)


                    変な人(宇宙人に会ったことがある人とか、霊を見る人、声が聞こえる人、神に恣意されることを願う人、超能力・UFOや狐つき・神ながら・仏教などなど関心がある人)が気が付くと周りにいました。


                    私も理を求める気持ちがあったため、同調していました。


                    ポリスの「シンクロニシティ」は83年発表ですが時代的にもそんな風を感じていました。(例えばコリン・ウイルソンの著書やカルロス・カスタネダの著書も隠れたベストセラーでしたし、シャーリー・マクレーンやバシャールのチャンネリングの紹介、ライアル・ワトソンはじめニューサイエンスの世界からも社会の在りように警笛を鳴らしていました。2000年問題はじめ世紀末の風潮が世界的にあったのは事実でしょう。)


                    (日本で新宗教ブームが起こるのもこの時期です。忌まわしいオウム真理教の母体や幸福の科学も勢力も伸ばしていきます。ポジティブ・パンクの雄「ブルーハーツ」の解散もそれに無縁ではありません。メンバーにその加入者がいました。)


                    そんな中でシュタイナーを勉強するのは追い風でしたし、シュタイナーの世界「見えない世界」を知ることは解らないながらも楽しくもありました。


                    続く・・・

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