2023.02.03 Friday

SF 異次元の対応

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    2053年 ある研究機関が調査したデータが公表された。

    日本人の成人男子の精子の数が著しく少ないと。

     

    人が受精するためには、男性の精子数が1億匹は必要とされていますが、

    この年のデータでは20代の精子数は約3000万匹以下と測定されたそうです。

    これでは女性側に問題がなくても受精〜妊娠へ至る確率は低くなります。

     

    2023年に時の総理が「異次元の少子化対策」ぶち上げた。

    その内容は旧来から言われた来たことの焼き直しに過ぎない内容でしたが、

    政府がそれに乗り出さないといけないくらい、日本の出生率の低さは当時から問題だったのです。

     

    晩婚化、所得の低さ、教育費の負担、育児分担の不平等、生活スタイルの変化、

    女性の意識の変化、草食性男子の出現などなど指摘されている課題解決は難題でした。

    しかし、個人では解決できない問題も多いため政治の働きが期待されのです。

     

    30年後のデータは何を物語っているか。

    研究機関の報告はこうだった。

     

    「食品添加物と残留農薬が人の遺伝子レベルに及び、精子数を減少させている」

     

    昔から世界水準からして日本人が一日に摂取する食品添加物の量は群を抜いて多かった。

    また、農薬の使用量もトップクラス。

    食料自給率が低いため輸入食品のポストハーベスト問題も指摘されていたし、

    海洋資源の放射能測定値も年々高くなりつつあった。

     

    農林水産省は、毎度「 健康に問題を及ぼす量ではない」と

    喧伝していたが未来の累計までは試算しようとはしなかったのです。

    つまり、経済優先の政治体制では各種業界の利益を優先する政策が当たり前だったのだ。

     

    ジャーナリズムや科学者は、問題を甘く見ていたと言えるでしょう。

    細胞や遺伝子に蓄積される化学物質が、出生率に影響を与えるとは思わなかったのです。

    同じく水や空気も汚染されているかも・・・

     

    このままだと日本の人口は減り続けること必須。

    望んでも子供を授かることができない社会”日本”。

     

    せめて30年前の2023年に、このことに気づいて手を打ったならば

    結果は違ったかも知れません。

     

    ”タイムマシンにお願い”するしかない。

     

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    2019.01.17 Thursday

    『その男』シリーズ・2

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      その男は、何かに怯えているような素振りで絶えず後方を気にしていた。

       

      ”やさ男”だった。細見の身体はすぐにポキリと折れてしまいそうであったが、

      口論では負けなかった。

       

      ペンキ屋で働いていたが、薄汚れた格好を見たことはない。

      家を出るときは、スーツにネクタイを締め、一見サラリーマン風だった。

      というより、そう見せ掛けていたのだろう。プライドは高い男だった。

       

      若い時は画家になりたかったそうで、たしかに絵が上手い。

      字も上手いためペンキ屋で道路用の看板を書く仕事にありつけたが、その昔は・・・

      『憲兵』だったとこっそりと打ち明けてくれた。

      太平洋戦争の時分のことだ。

      まだ若い新米の憲兵は、必死に上官の指示に従っていた。

      その結果は、敗戦時に連合軍による軍事裁判が待っていた。

       

      その男は、妻の入信しているある宗教にすがった。

      もちろん自身もその宗教に改宗し全てを差し出した。

      その結果、男は名前も変わり別の人生を歩むことになる。

       

      もう追われることはないはずだ。

      「私は何もわるいことはやっていない。ただ上官の命令に従っただけだ」

      そう黙ったまま、今も怯え続けているように見えた。

       

       

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      NINJA TOOLS

       

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      2018.11.29 Thursday

      初心者マーク

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        排気量の大きな自動車に乗ると馬力に余裕があるからか、アクセルを踏み込んでからの

        加速する感覚が上半身に直接伝わって来る。加速にともないシートに食い込んで来る感じが

        ロケットに乗って”G”を感じる感覚に近いんじゃないかとステアリングを握る手に

        うっすら汗をかきながら思っている。

         

        その日は配達に親方の2600CCのマークツーバンを貸してもらった。名古屋まで座卓を配達して

        そのついでに実家に泊まって来たのだった。納品したおり代金をもらったので、いかにも仕事した

        といった気持ちがあって少し鼻が高くなっていた。実家から白川町の仕事場に帰るときは、

        朝4時起きし5時出発、8時の出社時間に間に合わせていたが、その日は親方から

        「ゆっくりしてこい」の一声をもらっていたので、7時前に実家を出た。

         

        白川町に入ったのは、9時中ごろだったか。お日様が山間に顔を出して小春日和を感じさせる。

        木陰には先週降った雪が残っていて白い斜面が樹の隙間から注ぐ光りで輝いている。気温は

        年の瀬らしく低めだった。太陽光が当たるところとそうでないところの温度差はかなりのものだろう。

        道路は雪が溶けてアスファルトが見えている。

         

        仕事場は国道から数キロ奥まったところにあり川の上流だ。町内に伸びる道路のほとんどは、

        川に沿って引かれているので、道路の一方は山の斜面で一方は川淵になる。曲がりくねった道路は、

        運転免許初心者マークをつけたばかりの4月から走って来たのでどこで大曲かどうか知り尽くしている。

        初心者マークはもう自動車から外してバケットの中にある。よせやい、カッコ悪いだろ。

         

        カーステレオに吉田拓郎のカセットテープをセットして大音量で鳴らしている。この自動車の

        ステレオシステムは俺のファミリアのそれよりいいものが搭載されている。(拓郎の楽曲には

        「ホンダシビック」を連呼した歌もあった)

         

        前方に走る大型貨物車を2車線の道路で抜き去った。さて、仕事場まではもうすぐだ。

        道は急に細くなり1車線の道路になり右に大きく曲がカーブに差し掛かる。谷底になっているので

        山が両側から張り出して川に迫っている。真上に太陽が来ない限りこの谷底には日中でも陽が注がない。

        カーブを曲がり切ったところの路面に残雪が残っていた。

         

        俺は思わずブレーキを深く踏んだ。

         

        雪の道路でブレーキを踏むことはご法度なのを、自動車学校で習ったような・・・・

         

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        2018.11.15 Thursday

        『その男』シリーズ

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          その男は、いつも眉間に皺を寄せ、早歩きで店内を歩き回っていた。

          床に落ちた塵を見つけようとしていた訳じゃない。

          店員同士が立ち話をするのを見逃さないためだった。

           

          お客さんがお店に入って来ても、挨拶はしない。

          それは店員の仕事だから、と思っているからだ。

          自分はこの店の主だから当然だろう。

           

          そんなお店に首輪をつけた犬が迷い込んで来た。

          お客の連れて来た犬なのか、しっぽを振り振り店内をうろつき始める。

           

          最近は、自動車の助手席に犬を乗せている人が多くなったものだ。

          助手席に座る定番の人・女房が乗っていないのは、

          夫とともに外出するのを嫌がるためだろう。

          その点、犬は文句を言わない。

           

          犬は低い什器に展示してるお皿の匂いを嗅ぎ、

          舌を出して空のお皿を舐めだした。

          しかし、店主であるその男はその行動を凝視しながらも身動きもしない。

           

          ナゼか?

          その男は犬好きだったからだ。

          あろうことか、ポケットから煮干を取り出して皿の上に4・5匹こぼす。

           

          すべての店員が口をあんぐり開けて動きがストップモーションした。

           

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          2018.08.19 Sunday

          バビルの島

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            砂の嵐にかくされた バビルの塔にすんでいる 

            超能力少年 バビル2世

            地球の平和を守るため

            3つのしもべに命令だ(やぁ)

             

            コンピュターにまもられた バビルの塔にすんでいる

            正義の少年 バビル2世

            悪魔の基地をこわすため

            3つのしもべに命令だ(やぁ)

             

            宇宙のちえをたくわえた バビルの塔にすんでいる

            ゆうかんな少年 バビル2世

            世界の未来をひらくため

            3つのしもべに命令だ(やぁ)

             

            怪鳥ロブロス空を飛べ

            ポセイドンは海をゆけ

            ロデム変身地をかけろ

             

            (水木一郎アニメ「バビル2世」 歌詞 東映二)

             

            * 

             

            地球温暖化はすでに深刻な事態に陥っていたが、人間はなすすべがなかった。

            ヤマト国近海で台風が頻繁に発生するようになって久しい。

            新しいニュースでないので人々の反応もにぶくなりマンネリ化していた。

             

            ニライ県の本島では台風が4月から10月まで連続して発生しており

            毎週のように暴風雨に襲われていた。

             

            一方 ヤマト国は米米国の要求にしたがってニライに基地を集中させる政策を

            強引に進め、結果ニライの本島に国全体の90パーセントの基地が集まることに

            なっていた。

             

            島のジャングルの強制収用はもちろん、海岸も強引に埋め立て滑走路や湾を作った。

            一方国は、ニライの人々を黙らせるため本土との間にトンネルを開通させる約束をたて

            このたびそれがやっと実現した。これで海底トンネルを使いで自動車でサツマ県まで

            行けることになった。

             

            それからまもなくのことだった。

             

            米米国軍が突然 ニライ県全土の「基地の撤退」を発表した。

            詳しいことは軍事秘密ゆえ説明がないが、一部のウワサでは台風の影響で

            飛行場から戦闘機は飛びたてないし、ヘリコプター・オスププレは強風で墜落続き、

            戦艦や空母も高波で出港できない状態が一年の半分では、

            基地機能として完全に麻痺状態であることが原因との見方がある。

             

             

            赤道を挿み北回帰線〜南回帰線の間では、高温の影響で飛行機の定期的な運航は

            期待できない状態になっている。また海洋では”しけ”続きで船も運航できない。

             

            各国が世界戦略を見直す時期に来ている。

             

             

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            2018.07.27 Friday

            無限界集落

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              江戸時代まで、日本の山間地を自由に住み渡る部族がいたそうな。

              マタギしかり、木地師しかり、修験道者しかり・・・

               

               

              20XX年、日本政府は「標高700メートル以上の地に人が住むことを禁止する」と発表。

               

              日本国民の人口が減りつつある中、地方での80歳以上の年齢が増え続け、若者層が仕事を求め

              都市部に流入するのに歯止めが効かない現状において、

              政府は都市部に人口を集め、郡部の人口が少ない市町村を廃止する政策に打って出た。

               

              人口減、企業の海外流出、国内需要の伸び悩みで税収が落ちて行く中、

              インフラや地方行政等を効率的に行うため資本投下を都市部に限ろうとするものだ。

               

              そのため日本地図の700メートルの標高線に沿って「壁」を作ることになった。

              その中に住んでいた者は、強制的に近くの都市に移住させられる。

               

              これから、700メートル以上のインフラ整備は一切行わない。田畑・建物・私有林などは放置すること。

              定期的にドローンなどで壁の中に住む違反者がいないか捜査をし、違反者がいた場合は厳しく罰する、と

              お達しが出ている。

               

               

              これで「限界集落」がなくなると政府は言うのだ。

               

               

               

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              2018.07.12 Thursday

              プールに落ちた蝉

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                脳天から蝉の声が落ちて来る。

                じりじりと頭から音がするのを感じながら、一人 通学路を歩いて帰る。

                暑さとダルさで家までなんと遠くに感じることか。

                 

                境内を通り、橋を渡るとそこから家まで木陰はない。

                目の前の”打ち水”が自分との距離間を保ちながら後ずさりしているよ。

                ゆらゆらしてるのは自分の意識か空間か。

                 

                夏休みのプール開放日後に選抜選手の練習がある。

                2学期になると市の競泳の選手権があって、その選手に選ばれたのだ。

                でも、いやなんだよ。

                プールで自由に泳ぐのは好きだけど、大会で泳ぐのはいやなんだ。

                そんなに早く泳げる選手じゃない。

                 

                 

                スターターピストルがいつ鳴るのだろう。飛び込み台の上で足が震える。

                心臓の鼓動が耳元で聞こえるようだ。

                 

                ダブーン!!!

                水面を胸で捉え泡に包まれる。

                手も足も水の縄につながれたみたいに重く泳いでいるのか もがいているのか。

                プールの端が黒く霞んで見える。

                 

                息継ぎしても空気が入ってこない。苦しい、酸欠だよ。

                観衆の声が途切れ途切れに聞こえる。(これは断末魔か?)

                じゅるる、じゅるると水泡が列を作り顔をこする。

                音にだけは敏感になっている。

                 

                隣のレーンの選手のバタ足がスローモーションのようだ。

                懸命に手足を動かして前に進んでいるつもりだが、ちっとも壁が見えないよ。

                 

                ターン!

                キックしたまましばらく休む。

                後25メートルの辛抱だ。汗をかかないがノドが乾く。

                バタ足は水面にしぶきが出てはいけないのだろ。それでは効率が悪いと教わった。

                水を押し出すように足を動かすんだ。(と頭では考えている)

                 

                観衆の声援は、ラストの選手がゴールまで着くまで終わらない。

                これが済めば、僕の短くも長い夏も終わるだろう。

                ミーン・ミーン・・・

                 

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                2018.06.13 Wednesday

                透り抜ける男

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                  強い陽光が教室を白色化させている。

                  国語の答案用紙も真っ白だ。

                  なんで質問者は、作者でもないのに言葉の意味を断定できるのだろう。

                  もし私が作家になったら、自分の文章をテストには使わせないぞ。

                   

                  静かな時間が過ぎて行く。

                  解らない問題を解くのは、時間の無駄だ。

                  解る問題だけが答えられる。記入できる。

                   

                  どの教室の生徒も西向きの黒板の方角に向かって着席している。

                  みんなが同じ方向を向いている。

                  ならば、背後から近づいて来る人間には気が付かないだろうな。

                   

                  私は席の一番後ろに座っているから、

                  ここから黒板方向へ走って行けば、私の正面を見ることはできないはずだ。

                  皆、私の後ろ姿だけを追う。

                   

                  だが、黒板にぶつかってしまう。

                  ならば、黒板を透り抜けたらどうだ?

                  『壁抜けの術』を使うのだ。

                   

                  そして5組から1組まで走り抜ける。

                  一気に走り抜ける。

                  2組の順子ちゃんも見てくれるかな。

                   

                  だがひとつ問題がある。

                  ここは3階ということだ。1組の壁を抜けるとどうなる?

                   

                   

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                  2018.05.31 Thursday

                  新同盟国

                  0

                     

                    一斉にフラッシュがたかれた。

                    小泉大治郎首相と習遠平国家主席が硬く握手を交わし、抱擁した。

                    両者とも幾分高揚した顔つきだ。

                     

                    日本国と中華人民共和国が同盟国の調印をした。

                    先月、日本は米国との同盟国協定を破棄したのだった。

                     

                    日本は米国の”核の傘”から離れ、中国の”核の傘”の下に入ることを選んだ。

                    ここ数年、米国の凋落は激しく経済力の衰えも目を覆うばかりだった。

                    日本車の米国内のシェアは8番目になり、一方 中国内では日本車の需要はうなぎのぼりである。

                     

                    太平洋で繰り広げられる米中の軍事駆け引きは、中国の押しばかりが目立っている。

                    日本の米国基地も士気が落ち荒れるのに手を焼き、小泉大治郎首相は

                    米国へ軍の撤退を迫った。

                     

                    そして、日本はついに中国を手を組んだのだ。

                    これで、世界一の経済力を誇る中国内で、ますます自動車が売れるだろう。

                    電気自動車の開発の遅れもその隙に挽回できるプランだ。

                     

                    ”昨日の敵は今日の友”これが生き残る必須条件なのだ。

                     

                     

                     

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                    2018.05.04 Friday

                    春の自転車

                    0

                      不安に追い討ちを掛けるような雨天。

                      いやだなぁ。学校に行きたくないなぁ。

                       

                      中学に進級して自転車通学になった。けっこう通学路にはアップダウンがあるから

                      学校に着くころにはへとへとになってしまう。でも見知らぬ顔の前では

                      そんな姿を見せられないから、眉毛に力を入れる。

                       

                      合羽を羽織って自転車をこぐのは苦手。なんだか自分の手足でないみたいだ。

                      雨音がフードを通してパチパチ聞こえる。雨粒が合羽の表面ではじけて細かい水粒となる。

                       

                      4月は案外雨の日が多い。真新しい自転車と真新しい合羽と兄貴のお古の学ラン、そして

                      真新しいヘルメット。雨合羽の中でそれらの匂いが混じる。ゴムの匂いが強いかな。

                       

                      でも、こうして合羽に身を包んでいると守られているような気にもなる。

                      自分の呼吸音が聞こえる。自動車の近づく音がフィルターが掛かったようにエフェクトしている。

                       

                      行きたくない学校だが、鎧を来て行けば過ごせるかも知れないと

                      合羽を着ててそう思う。戦国武将の鎧が欲しい。

                       

                       

                      あいつは雨の中、傘も差さずに歩いて来た。

                      これから授業だっていうのに、ずぶぬれだ。

                      ヤツは切れ者。

                      鎧以外、刀も必要だ。

                       

                       

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