2016.08.06 Saturday

阿修羅

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    青年期は『阿修羅の世界』であるという。

    過ち多い時期なのだ。

     

    だれしも赤子から出発し少年期・青年期を過ごし

    中年・壮年期『大人』となり、そして老年期『年寄り』になるのである。

     

    失敗はだれにでもある。

    青年期は数多く失敗した方がいいだろう。

     

    それが糧となり、大人として自覚と責任も全うできるようになる。

    ・・・そうならないといけないのが『大人』なのだ。

     

    さて『阿修羅』とは仏教の『六道(りくどう)』から来ている言葉だ。

     

    『六道(りくどう)』とは、(私の理解の範囲だが)何かというと、

    字のごとく六つの道・世界のことだ。

     

    まず仏教の目標といえば、『解脱』。輪廻から逃れることにある。『涅槃(ニルバーナ)』に至ることが

    目標となる。「悟り」を得て『解脱』するのだ。(ちなみに『仏』とは「解脱した人」のこと。)

     

    私達、人間は『人間道』にいるという。

    その上の世界は『天界道』で、人間界の下の世界が『修羅道』だ。

    その下にはさらに3つの『道』がある。

     

    下から順に紹介すると

    『地獄道』

    『餓鬼道』

    『畜生道』

    『修羅道』

    『人間道』

    『天界道』で、それを『六道』と呼ぶ。

     

    人間は生きる悲しみ・苦しみ・歓びを持っているが、

    阿修羅は欲望と争いの中にいる。

     

    まさに青年期は「独善に陥り、欲を制御できず、抑えられない怒り」を持つ時期だろう。

    だからこそ、悩み多き時期でもある。だれしも覚えがあろう。

     

    そして、ここを超え『人間道』で仏になる道がゆるされている。

     

     

    近年の人間の心の成長は、遅くなっているんじゃないか?

    寿命が延びて相対的に『修羅道』にいる時期が長くなっている。

     

    若者による おぞましい事件「テロ・殺人」などは『阿修羅』の仕業と思える。

    一方、歳だけ重ねても『修羅道』にいつづける輩も多い。それも問題だ。

     

    妖怪人間「ベム」ではないが「早く人間になりたい!」と思わないといけない。

     

    ところで、宮澤賢治の詩集の題は『春と修羅』だった。

    賢治もまた悩んだ ということなのだ。

    「悩む」ということはむしろ必然で、そこを得て、今度はそこから

    解放された世界を希求することになる。

     

     

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    2015.01.26 Monday

    『ニルヴァーナ』と『セカイノオワリ』

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      『ニルヴァーナ』とは仏教用語で『涅槃(ねはん)』の意ですね。 

      『涅槃』とは、『輪廻(りんね)』から開放された世界に至ったことで、
      つまり『悟り』を得た境地のことでしょう。

      その名を冠したのが、カート・コバーンを擁したバンド「ニルヴァーナ」でした。
      爆裂するようなサウンドと一瞬の静寂。
      90年代に生まれた『グランジ』はパンクの子供たちでした。

      それにしても、そのひねくれたバンド名は、仏教者にびっくりだったろうなぁ。

      仏教者は、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天道)から離れ(つまり輪廻からの解放)ることを目的に修行するものです。それが煩悩の塊のようなサウンドを発する「ニルヴァーナ」が『ニルヴァーナ』とは、これいかに、ってことになりますよね。

      そもそも仏教に近しいはずの日本人も『輪廻』からの解放が仏教だとは思わないかも?
      こんど「死んだら何々に生まれ変わりたい」なんて、本来はありえませんからね。それじゃあ、煩悩の世界を肯定することになってしまいますから。

      もっとも「仏教」は「ヒンズー教」の世界観とも一部重なって成立しているから、インド人でない我々には『輪廻』の世界観がしっくりこないのも仕方ないことかも知れません。

      そして「セカイノオワリ」。
      動詞で終わる名詞とは、おかしなバンド名ですが、こういうのは今時の流行ですね。

      「世界の終わり」ってキリスト教やユダヤ教やイスラム教の『最後の審判』を連想してしまうのは私だけ?
      彼らは、そんな気持ちを持っていないかも知れませんが、『終末論』の響きを感じてしまいます。

      仏教にも『末法』っていうのがありましたよね。「正しい行いが廃れた世の中」のことだと思いますが、
      それで終わりでなく、また仏の光が射す希望みたいなものは感じられます。

      *

      「解放」はいいですが「終わり」は嫌いです。



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      2014.11.09 Sunday

      『ふしぎなキリスト教』橋爪大三郎×大澤真幸 を読んで

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        『ふしぎなキリスト教』橋爪大三郎×大澤真幸 を読んで


        ジュンク堂人文フロアの2011年のベストセラーだそうで読んでみました。

        新書大賞ももらっているそうですが、頷けます。それくらいの内容でした。
        840円は安過ぎます。もっともらっていいですよ。でも有り難いです。お父さんには・・・人文ファンの財布は寂しいのです・・・ありがたや新書さん。

        ところで、この本で論じられているすべてを正確に把握する力は私にはないですが、私のアンテナに同調した部分を記して行きたいと思います。

        (この本には批判も大変あるようですが、宗教という扱いの難しいジャンルゆえでしょう。歴史的事実誤認や解釈の違いはさておき、私はこの時代で起きている出来事・キリスト教VSイスラム教の構造から読み解きできたのが新しい発見でした)


        さて、ユダヤ教とキリスト教とイスラム教が同じ系列だったとは、知りませんでした。

        「一神教」つながりですが、キリスト教はユダヤ教をベースとしているとのこと。同じ「神」を信じているとは考えたこともありませんでした。

        またユダヤ教とイスラム教には「予言者」がいても「神の子」はいない、とのこと。
        キリスト教の特徴が神の子「キリスト」である訳です。

        キリスト教の「三位一体」説は、コンクラーベで決まった「説」であるとも知りませんでした。

        ところで、違いや内容を知ることのほかに、ここで学んだのはキリスト教が現代社会に与えている影響の大きさです。

        「科学」もキリスト教から導き出されているとのこと。これはキリスト教が唯一絶対の神を持つからだとは、逆説的です。
        私が理解する範囲では、神は絶対ゆえ人知の及ばない領域にある。それゆえ神以外、例えば神が創った「自然」は神でないので、人間の理性で「すべて理解できる領域にある」から解明可能である。それが「科学」に繋がるという理屈です。(たぶん)

        この辺りが自然を神と感じる日本人との違いがあるように思います。自然をコントロールするとか思うように活用してもいい、という発想は私には違和感があるのですが、「一神教」は「科学」と「宗教」を同化できるのです。

        また「予定説」なるものを使うと「資本主義」にも繋がるというのです。「予定説」を解説する力はありませんが、神の恩寵=勤勉となって資本主義に帰結して行くようです。

        そのほか「民主主義」や「マルクス主義」までもキリスト教の考えが導いた結果とは驚き以外ありませんでした。


        ヨーロッパとアメリカ連合のキリスト教的文明が「グローバルスタンダード」と名を変えて世界を席巻しつつある昨今、それに抗おうとする「イスラム」原理主義者達が現れる。しかしその二つは「中国」や「インド」的な文明よりもお互い近いものだったことを知って、これは何を意味するのか?と 考えてしまいます。

        ある意味「ユダヤ教」も「キリスト教」も内包する「イスラム教」は、出番をくじかれ焦っているのかも知れませんね。

        大きな問題であるので、すぐに答えは出ませんが、「イスラム国」なる過激派が勢力を伸ばしつつあるのを、キリスト教サイドから捉えるのでなく「多神教」的文明が答えを実践して見せて行くことが大事であるような気がしています。


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        2014.10.02 Thursday

        カルチャラル・スタディーズ

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          目を離してる隙に、世の中どんどん変わって行く。
          そんなことはよくあることですが、この言葉に出合って「なんのこちゃ」と思いました。

          『カルチュラル・スタディーズ』
          あるいは『カルタス』『CS』と略すこの言葉。 「なんや?」

          人文系の言葉なので、本屋で「人文」を扱っていた者として放っておけません。

          そもそも「人文」とは何でしょう。書店員の田口久美子さんが書かれた「書店不屈宣言」から引用すると
          {「人」を「文章化する」すなわち「人を言葉にする学問」 }とあります。

          さてその人文書のトレンドが『カルタス』だそです。
          先の田口氏は「社会学のカウンターカルチャーだろう」と推測していましたが、
          正確には「ヨーロッパ大陸系哲学+イギリスニューレフト」であるとのこと。

          ますます解りません。比較文化論だとか地域研究とかカウンターカルチャーだとか書かれたコラムもありますが、
          それでも手に負えません。降参。

          昔「文化人類学」という言葉が好きで、何にでも「文化人類学的に言うと・・・」と話枕にしていたことがありましたが、今は「カルタスではね・・・」という鼻持ちならない昔の私のようなヤツが使う言葉かもしれないですね。

          まぁ、そんなことはないでしょうが、世の中 横文字のお化けが多く私はついていけません。

          人間の本質を知の領域から見極めて、この世界の平和に役立てて欲しいと願います。

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          2014.08.14 Thursday

          最近読んでる本に

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            最近、読んでる本に書かれていたんだけど、

            森林資源を燃料として大量に消費はじめた産業は、

            1・製錬所

            2・製塩所 だという。

            文明に金属が付きものだとは思ったが、塩もそうだったとは。

            たしかに、塩なしに生きてはおれぬゆえ、

            これを独占する必要があっただろう。

            為政者には。



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            2014.01.31 Friday

            マインドフルネス

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              マインドフルネス


              さーてとーこの御題を書き切れるかな?自信ないけど備忘録がてらに取り組んでみます。



              曹洞宗のお坊さん藤田一照氏と鎌倉一法庵の山下良道氏の対談集「アップデートする仏教」。
              感じたところがあり私なりの感想を記して行きます。


              お二人は60歳前後で私より少し上の世代ですが、時代的には同時代を生きてきたことになります。
              大学後、お二人は結果的にはここでしかありえないという修行の場「安泰寺」に行き着かれたのですが、こんな道場が日本にもあったんですね。ひたすら自分と向き合う特殊な曹洞宗の禅修場「安泰寺」。


              そこに私はすでに感激していました。


              しかしお二人は修行後、アメリカの道場に行かれてさらに磨かれることになります。ヒッピー文化のある米国は、合理主義の権化であるとともにカウンターカルチャーが面々と息づいているところです。


              そこで仏教を真剣に取り組む多くの米国人に英語を使い『禅』を説明することで、日本語のあいまいなニュアンスを取り除いた意味を知るのです。同時に米国に入ってきたテーラワーダ仏教からも学ぶことになります。


              テーラワーダ仏教は日本では小乗仏教と同意ですが、独立した南方系仏教として捉えなおしが日本でも必要です。そこも今回知りました。ティック・ナット・ハン師が有名ですね。



              英語で知る禅の奥義のひとつ。『マインドフルネス』。


              『マインドフルネス』の意味とは。
              「今起きていることに判断を差し挟まずにはっきりと気がついている」。
              もうひとつの意
              「何か行為するときになんのためにこうするのかを忘れないように、」。
              一般的に意は「気づき」ですか。


              それから『シンキングマインド』。
              その意味は「一日中われわれがあれこれ考えていることそのもの」。


              このふたつの言葉がおおいに引っかかって私はこの本を読んでる途中、他の展開を目で追っかけるだけになってしまいました。


              この二人が伝えたいことの重要な部分は「仏教もバージョンアップしなくてはならない」「心の病を治すすべと実践方法を伝えたい」にあると思うのですが・・・


              その実現のためメソッドや他の概念「サティ」とか「慈悲の瞑想」とかが詳しくこの本でトークされています。(山下氏はビルマでさらに修行を続け、藤田氏は米国でさらに学びます。両氏とも帰国後再会し行きついたところが仏教3・0と呼ばれるバージョンアップした仏教です)


              そこをもっと掘り下げるのが本来ですが、私は先に知った言葉『マインドフルネス』と『シンキングマインド』で手がいっぱいになってしまいました。


              何が私に引っかかったかを記すと、この『シンキングマインド』を手放すことの重要性にはじめて「気づ」いたということです。その方策のひとつが禅であり瞑想であるということが解りました。


              思考を自由にあるいは無にすることができず「一日中われわれがあれこれ考えていることそのもの」に悩まされています。だからそこを離れ「そのもの」の手放し「はっきりと立っていながら、境界線がないのを認識できる」状態に持ち込みたい、のが私の願いです。


              そんな思いがあったので本を読みながらも(今も)『シンキングマインド』をシンキングマインドしています。



              ティック・ナット・ハン師は、シンキングマインドは主体と客体を分ける意識だから、これが落ちて初めて主体と客体を超えた非二元の世界=マインドフルネスが成立する、とおしゃっているみたいです。


              禅はそれを手にいれる道で、また瞑想もそうなのでしょう。



              ちょっと支離滅裂な文章でした。時間を掛けて整理してみます。


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              2013.12.15 Sunday

              コリン・ウィルソンの死

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                コリン・ウィルソンの死


                ネット経由でコリン・ウィルソン氏の死を知りました。
                彼ほど「死」が似合う人もいない、と言ったら失礼な言い方ですが、率直な言い様です。


                コリン・ウィルソン:英国人思想家・作家


                彼は私にとって「精神世界」の水先案内人であったから、絶えず「死の世界」を意識して彼の著書に接していました。集中して読んでいたのは20代後半から30代前半ですが、書店員時代には彼の本を平積みにして人目につくようにして、その存在を知らしめようと画策したこともあります。


                小説「賢者の石」は、私小説として読んだ記憶がありますが、創作でしょう。「アウトサイダー」や「至高体験」「殺人百科」「ユング」など読んだ記憶があるのですが、細かいところはまったく覚えていないです。


                ただそこからトランスパーソナル心理学に関心を持ったことは覚えています。自己を超越するのに注目した心理学だと思うのですが、私はキリストや仏陀の心理を人間の座表軸の中心に据えて、現在の人間を逆照射した心理学だと捉えたものだった、と記憶していますが正しかったかどうかは不明。


                キリストや仏陀を超越した存在として捉えるのではなく、本来あるべき人間像として考えることによって現代社会に生きる私達の問題を明らかにすることができる、という理論です。


                コリン・ウィルソンがその話を展開していたわけではないのですが、その当時に流行っていた精神世界関係の出版物とのからみで、私の記憶とコリン・ウィルソンの主張が混じって今の私に脳裏に残っています。


                また物理学者フリッチョフ・カプラらのニューエイジ思想とコリン・ウィルソンの世界もかぶっていた気もしています。どこか東洋思想に影響がみられますから。


                ディープ・エコロジーとよばれる「生命中心主義」は、人間がこの世界を勝手に消費する限界を示してくれていますが、それはもともと仏教でも神道でも当たり前に感じていたことなんですね。


                そういう当たり前のことをコリン・ウイルソンらが西洋思想の脈絡の中で解説してくれていたんじゃないかと、彼の死を受けて考えたりしています。



                福島第一原子力発電所メルトダウン事故を犯した東洋人・日本人も、「生命中心主義」を真剣に考えないといけませんよ。それこそが「愛国」に繋がるのだ、と理解できる政治に関わる多くの人たちが気づきますように。


                コリン・ウィルソンを追悼する意味を込めてレッドツェッペリンを聞いています。 

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                2013.08.19 Monday

                仏教

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                  仏教 19:17
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                    12月に入って何かと慌しくなって来ました。年末なのでバタバタして来るのですが、政治はそんなことお構い無しに「選挙」をやってくれます。


                    当工房は独立の準備期間を入れると、1年ちょっとに入りました。1年でうまくいった事、うまくいかない事がはっきりして来て、工房経営を考えると悩みは尽きません。


                    そんな状態ですから、頭をそこから引き離したくて「本」を手に取ります。


                    ひさびさに「仏教」関係の本を乱読しています。


                    私が一番初めに「仏教」に関心を持ったのは、詩人の山尾三省さんからの影響です。
                    「部落」という日本発のヒッピー集団の中心にいた彼が、家族ともにインド巡礼をし帰国後、屋久島に移り住みますが、彼は「詩」と「農」と「仏教」を深めるためその地で生活をはじめました。


                    そんな生き方に惹がれ自分でも「仏教」にアプローチしましたが、何から手を付けていいのか解らず次第にフェードアウトしてしまいました。


                    私は「確信的無宗教」の父と「キリスト教カトリック」信者の母の元、育ったので家の中に「仏教」がなかった分、「仏教」や「神道」などの宗教に子供の頃から関心が強かったです。(教会の日曜学校に通っていたのですが、キリスト教の教会に行くというだけで、小中学校ではみんなに不思議がられました。それがかえって不思議でした。みんなクリスマスを祝うのに、カトリックとプロテスタントの違いも知らないのです。・・・当たり前ですね。)


                    20代には、宗教学者の「中沢新一」や「山折哲雄」の本を愛読していたこともあり、宗教・文化人類学に興味がありました。もし大学に行っていたら「宗教学」をやってみたかった、と今でも思っています。


                    さて、今回の読書で知ったことは、「禅」と「荘子」の関係です。


                    呉智英氏は、「禅」と「荘子」とほとんど同じものと言います。40代は主に「中国古典」に接近していたので「老子」は読んでいますが、「老荘」思想と理解していて「荘子」はほとんど読んでいませんでした。だから驚いています。「禅」と「荘子」が同じなのか?と。(中国古典と言っても孔子の「論語」に行かず「老子」に行ったのは川口由一氏の影響です。)


                    一方、仏教でも「禅」仏教が一番自分に合うと思い始めていたところでした。その「禅」の中でも「道元」に接近すべし、と考えています。そこで「禅」と「荘子」はほとんど同じ、とくればありがたし、私にもチャンスありです。


                    そこまでは良かったのですが、「荘子」は「老子」よりも読みにくいですね。本文の例が飛躍しすぎていてピンと来ないのです。もっと腰を落ち着けて取り組まないと読み進めて行けそうもありません。


                    また「道元」の「正法眼藏(しょうぼうげんぞう)」は、さらに難解で私にはとても手に負える代物ではないことは、重々感じてはいます。


                    感じてはいますが、そこにこそ真理がある気がしてね、その周辺をうろうろしてみるつもりなのです。(今のところは。)


                    また仏教は釈迦入滅100年後「小乗あるいは上座部」と「大乗」とに分かれましたが、「悟りの小乗」「救済の大乗」と呼べるとのこと。


                    日本には「大乗」仏教が主に渡来しましたが、中国大陸を通って来ることにより、中国古典の考え方が入り込んだ形の「仏教」を知らぬ間に日常に取り入れたことになります。


                    宗教は、布教される宿命を背負うものですが、布教先の土着の宗教とミックスされて少しずつ変容されて行くものでもあります。「神道」も「仏教」の渡来により、はじめて「神道」として認識されて行くのですが、インド〜中国〜日本へと渡っても、消えない真実・真理があるのですね。


                    そこでそれは何かと思いまして、「縁起」とか「空」とか「唯識」とか本で調べて読むことになるのですが、その行為は、おしなべて眠くなります。


                    難解な理で頭を真っ白にして、そのあと深い眠りに着く。
                    これが「悩み」多き12月には最適です。

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                    2013.08.19 Monday

                    レインボーマン!

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                        仏教についてあれこれ思っているとき、頭の中で「ダ〜イダラ ボッチの魂やどし〜」と鳴っているので何だろうと考えていました。


                        アメソン?


                        最初、「バロムワン」だと思って検索して見たのです。どうも違っていました。
                        友情のバロメーターが上がって、バロムワンに変身するあのヒーローはB級特撮の戦隊ものでしたね。
                        車がかっこよかった、と うろ覚えしている番組でした。


                        次に検索して引っかかったのは、「レインボーマン」。むむむ・・あまり覚えていないけど、なんだか怪しい化身が次々に登場してきます。そう言えば観ていた気もする。今見ると忍者赤影にも似ている。


                        インパクトがある番組に間違いなさそうです。主人公の名前が「ヤマトタケシ」で古事記の「ヤマトタケルノミコト」のようもあるし、化身のいでたちは「日本神話」風であります。


                        それでいながら、インドの聖者「ダイバダッタ」に学び、「あのくたら さんみゃく さんぼだい(阿耨多羅三藐三菩提)」とお経も唱えるという設定。


                        因みにダイバダッタですが、お釈迦様のお弟子さんですが、反逆者の烙印を押されてしまいましたね。ただこれはキリストの弟子のユダと比較してこう烙印されたのはないかと私は思っていてます。


                        また、化身はレインボーの7変化しますが、陰陽五行の木・火・土・金・水に月と日(太陽)を加えてあります。陰陽五行は古代中国の思想ですので、本来ならインドの思想・五大の地・水・火・風・空に何かを加えていく方が自然でしたね。無理無理一週間の7日(7曜)にしたかったのでしょう。


                        レインボーマンと英語名(?)も時代でしょうね。ヒッピー風の感じがします。


                        B級特撮につっこみ入れるのも何ですが、これが全国放映される時代とは、平和な時代だったと言えるでしょう。


                        それにしてもアニメソングはすごいですね。いくつになっても記憶の片隅に残っているくらいだから。


                        ウルトラマンシリーズの円谷プロが50周年だそうで、新聞にもウルトラマンは最近登場しています。こうしたA級の影で「レインボーマン」とか「バロムワン」が短い時間枠でインパクトのある作品を残していったのです。


                        「あのくたら さんみゃく さんぼだい(阿耨多羅三藐三菩提)」は「般若心経」ですから、当時の子供たちに仏教を身近にさせることに成功したかも知れません。

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                        2013.08.19 Monday

                        天才バカボンは仏様なのだ。

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                          博学な幼友達が、「バカボンは仏教に関連してる。それを赤塚不二男は知っている。」と以前教えてくれたのを思い出しました。


                          「シェー!」と赤塚ギャグを経験した身に、仏教との関連を指摘されても当時あまりピンとこなかったなぁ。


                          調べてみるとバカボンは「bhagavat(バガヴァット・バガヴァーン)」お釈迦様だという。ホント?


                          また、「バガボンド=放浪者」という意味も含まれているらしい。井上雄彦氏の宮本武蔵を主人公にした漫画も「バガボンド」も話題になりましたね。


                          いずれにしても、主人公は、俗界を離れて暮らしています。漫画で漂流し、ストレスをギャグで吹き飛ばしたい俗界の民には、痛快で束の間、現実を忘れさせてくれます。マンガの効用です。


                          バカボンの関連ではバガヴァド・ギーター があります。これはインドの宗教書の一つで、ヒンドゥー教の重要な聖典の一つだそうで「叙事詩『マハーバーラタ』の一部であり、サンスクリットで書かれた詩編である」と資料にあります。


                          バガヴァド・ギーターは岩波文庫になっているので、本屋にも置いてありました。叙事詩ですね。
                          古代から重要な文言は、叙事詩になって伝えられてきました。印刷物がなくても口伝で残っていったのです。


                          吟遊詩人は、各地を回り「叙事詩」を謳い、エンターテイメントとして民を教化していったのでしょう。
                          聖なる者は、漂流者でもあったとも言えますね。


                          古代インド社会では、男子の人生区分で4つの段階を経過する「四住期」というのがありました。
                          人生を学生(がくしょう)・家住(かじゅう)・林住(りんじゅう)・遊行(ゆぎょう)の四期に分けていたというのです。師についてヴェーダを学び、家に住んで家族を養い、出家して林に住み、独りになって旅に出る人生。


                          これが理想となっている社会とは、いかなるものか。現代日本の社会では想像すらできないのではないでしょう。しかし、どこかで共通する何かを感じるゆえ、「天才バカボン」や「バガボンド」が読まれている、とこじつけることもできます。イヤ、ちょっとこじつけか。面白く力ある作品ゆえこれらの漫画は読まれる、と解釈するのが正解ですね。


                          漫画の上の「バカボンのパパ」も「宮本武蔵」も生きる力が強く、ひ弱な現代人にとってアンチテーゼの存在。


                          以上、抹香臭い文章を「これでいいのだ!」と無理やり終了。

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